このジーンズはかつてリーバイスジャパンから発売されていた701やS702とは全く違います。レディースモデルとして当時リーバイスが作っていた701XX、その大戦モデルの復刻になります。まさにマリリンモンローが穿いていたであろう時期の復刻です。日本では売られていないモデルで、私はバルセロナのドシャブリさんより購入しました。 |
写 真 | 備 考 |
○全体図 オリジナル701XXの股上もかなり深いですが、この復刻の股上もかなり深く、私の持っている701XXのオリジナルと同等ぐらい深いです。いやぁ〜、米国製でここまでオリジナルに近いシルエットの物は今までなかったんじゃないでしょうか。上着の裾はTシャツも何もかも全部外出しにしている人であれば、こんな股上深いジーンズでも全然気にせず穿けるんじゃないですかね?今度私も街着として穿いてみます。 |
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○パッチ パッチはありません。あった形跡すらありません。このジーンズを復刻するにあたりモデルにした工場に勤めていた従業員さんのジーンズに元々無かったと言うのが理由らしいです。 |
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○タブ ○R付きの片面タブです。米国製ゆえにまだサークルRを取れないのかとちょっと残念なディテールです。 |
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○バックポケット 形的にはオリジナルの形を結構踏襲していると思うなかなかよくできた形のバックポケットだと思います。 大戦モデルと言うことで、ペンキステッチが付いています。なぜか米国製44501でも日本製44501でも採用されていない右上がりアーキュエイトペンキステッチになっています。このアーキュエイトの角度は私の持っているオリジナルの701XXと結構近いものがあります。ただ、大戦のオリジナルのペンキステッチってこんな角度でしたっけ? ポケット口はシングルステッチによる縫製です。 ポケット外周の縫製は1本針で内外別々に縫製されています。 |
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○センターベルトループ センターベルトループは中央に取り付けられています。 中央の膨らみはほとんどありません。 取り付けられ方はウエストバンド上部を縫製する際に一緒に縫い付ける所謂バンザイと言う縫製です。 |
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○腰裏のステッチ |
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○コインポケット 大戦モデルのためコインポケット口に補強のリベットが付いていません。 大きさはZIPPOが縦に入れて1.4個分くらいの容量です。ポケット口だけはZIPPOを横に入れて入りましたが、3分の2くらい入ったところでその先に入れられなくなる底に向けて先細タイプです。 ポケット口裏には耳が使われています。 ポケット外周の縫製は1本針による内外別々の縫製です。残念な事に折り返し地点で一度糸を変えています。 |
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○品質表示タグ 海外流通モノに取り付けられているタグが付いています。これによるとこのジーンズは2000年1月バレンシア工場製です。なぜ日本で流通しなかったのでしょうか。この出来なら一定の評価は得られたでしょうに・・・。 |
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○リベット 表が無刻印の打ちぬき銅リベットを使っています。確かに無刻印リベットを使ったモデルもありましたので、それを採用して大戦モデルらしさをここにも出しています。 |
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○隠しリベット 銅製の平らなタイプが使われていますが、大戦期モデルなのだから、できれば鉄製の丸みのあるものが良かったなと思いました。 |
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○トップボタン トップボタンは月桂樹ではなく、リーバイスの刻印入りで黒ラッカー塗装されたドーナツタイプのツープロングボタンが使われています。素材はなんと鉄ボタンです。 下4つのボタンは無刻印で黒ラッカー塗装されたドーナツタイプのツープロングボタンが使われています。これもまた鉄製のボタンです。リーバイスもなかなかやります。 ボタン裏には刻印が浅いので画像には出すことができませんでしたが、555の刻印があります。 |
○比翼下部の処理 大戦モデルらしく切りっ放しになっています。米国製は44501でもこの部分が切りっ放しになっていてとても好感が持てます。 |
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○セルビッチ 耳幅1.5cmでやや幅に緩やかにムラがある綾耳です。耳のラインは黄色です。 |
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○生地 10オンスと軽い生地を使っているのですが、これが私の持っているオリジナル701XXと生地感が似ていてとても驚きました。シルエットも似ていますし、私が持っているリーバイスの復刻シリーズの中でもこれが一番の復刻度ではないかと思えるくらい生地感とシルエットが素晴らしい出来になっています。 |
表示 | 洗濯後 | |
ウエスト | 30インチ | 33.5インチ |
レングス | 34インチ | 裾上げ済み |