第二次世界大戦が終わり、戦時中の物資統制も解除され、いままでの鬱憤を晴らすかのようにリーバイスより発売された完成度の高いモデル、そしてその完成度の高さゆえに現在最も人気があるモデルといっても過言でないだろう。いらないところは省き、必要だったところを復活させた、正に現在のジーンズの源流とも言える形ではなかろうか。 このレプリカは2000年2月発売のモデルである。米国製レプリカであるが、なかなかこだわって作ってくれていると思う。生地もこの47501専用のデニムを使用し、あえてXXデニムと名乗らない生地を使用している。米国では生地の呼び方にこだわりはないみたいです。そう言えばコーンXXデニムと名乗っている55501と44501生地は全く別物だよね。 こいつを買ったのは本当に衝動買いでした。単車を買ってしまい貧乏この上ないときに購入してしまったおかげで、単車の改造しようと思っていた場所の改造が大幅に遅れることとなった。ジーンズと単車両方好きな人は多いが、両立できていない私が情けなくも思えてくる。何ゆえ俺はこんなにもジーンズを買いあさっているのだろうか。わからないままタンスの肥やしは増えていく。 |
写 真 | 備 考 |
○全体図 見た感じそんなに太い印象は受けない。糊がついた状態でのジャストサイズの試着は、細くもなく太くもなくが私の感想でした。と言うことは細めの方には少し太めに感じると思います。 |
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○パッチ 牛皮製の縮むレザーパッチ。ちょっとやわらか過ぎではなかろうかという質感がある。履きこんでいったときにどうなるかまだわからないので履きこみ後にどのように変化するのか状態が楽しみである。 |
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○フラッシャー 好感の持てる作りとなっている。1期前に発売された大戦モデルの頃から、米国製リーバイスレプリカもこの辺の細かいところを意識して復刻してくるようになった。 |
○タブ R付きタブではあるが、片面刺繍のBig−E赤タブ。このへんもこだわってきてくれた。だからこそR付がついているのがもったいないなと思いました。あとはもう少し細めに出来あがっていれば文句無しになっていたと思う。 履くときがくればこのレジスターマークは抜きます。 |
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○バックポケット ポケット口はシングルステッチを再現している。 アーキュエイトステッチはイエロー、その他の縫製はオレンジステッチである。 今回一番気に入らなかったところであるが、アーキュエイトステッチのダイヤモンドポイント部分のど真ん中の糸が、何故か中心で一度縫われている。個人的にこのようなオリジナルXXを見た事がないし、その他のヴィンテージでもお目にかかった事がないので、なぜこのようなステッチを施したのか疑問である。 |
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○裏リベット だいぶ平たくなってきたけどまだまだ納得できない隠しリベット。出来が良いだけに残念なディテール。 米国製の裏リベットは全てにおいてこんな感じだが、なんで平たく出来ないの?訴訟王国アメリカでは淵をちょっとでも鋭くしたらパンツが破れたとかお尻を怪我したとか訴えられる事を恐れての事なの?日本製の50S−XXは頑張っているのにね!米国も参考にして欲しいッス! |
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○センターベルトループ 真中に取り付けられている。ずれるのは50年代に入るくらいからだったので、このディテールは良い!ちょっと太めのベルトループ。 |
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○腰裏のステッチ シングルステッチを再現。 |
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○コインポケット 内側に歪んだ作りのコインポケット。ちょっとわざとらしさが感じられる。縫製はきっちりホームベース型に縫製されているので(私の持っているオリジナルはもっといいかげんな縫製)、もうちょっと普通の形でもよかったと思う。 |
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○コインポケット裏 綾耳のセルビッチ仕様を再現している。 |
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○リベット 打ちぬきリベット使用であるが、生地が表に打ち抜かれないリベットも結構ある。下手すると打ち抜きとは気づかないジーンズも店頭には並んでいた。(この手のいいかげんさは、個人的には好きである) |
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○トップボタン Vステッチ仕様を再現している。 ボタンの雰囲気はオリジナルに比べるとゴツゴツ感がちょっと足りない。 ボタンの柱はオリジナルでは銅製だが、レプリカの柱はスチール製のようだ。細かい事を言うようだが、こんなところも気をつけて欲しかった。 トップボタン裏については、現在は製造工場のナンバーが刻印される事になっているので、番号が刻印されるのは致し方ない事なのだろうが、製造工場が一つの場所だけで作られているものなら便宜を図って何とかできなかったものだろうか。ちなみに555はバレンシア工場製。 |
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○セルビッチ 狭い!本当にこれまでのリーバイスレプリカの耳の広さを解消しておつりが来るほど細い!確かにこのようなモデルも見うけられるが、本数自体そんなに見た事はないし、あっても耳の一部がそうなっているだけであって全体的にこんな細さのものは見た事がない。それでも今までの太い耳のモデルよりはいいだろう。 S501XXでも思った事だが、まっ赤なラインをもう少しピンク色にしてほしい。それともこれは色落ちする糸なのだろうか。 |
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○ミニブック 米国製にはついているミニブックは今回も健在!ただし本のようなものではなく、折ってある物を開いて広げて読むタイプである。 |
●米国製47501がここで買えます。 |
47501 made in U.S.A. |