リーバイス 50101(1901年モデル復刻)


 このジーンズは1901年の501を復刻して作られた物です。タグを見ていただければわかりますが、製造年が2003年の3期目に作られた物で、恐らく2003年で全ての北米工場が閉鎖されてしまうので、最後から2期目の米国製のジーンズになると思います。

 このジーンズはJP・BBSに書き込みをして下さっていてNY在住のYSさんにアメリカで購入していただいて送ってもらったジーンズです。と言うのも、このジーンズ日本では正規に流通はしていないため、BBSの中でこのジーンズについて話題に乗った時に、私が欲しいと思っていることを察してくださったYSさんから買って送ってくださるとのお申し入れを頂いた経緯があって私の手元に来たジーンズなのです。日本ではめったなチャンスがなければ手に入らないジーンズをGETできるのは、『コレクターの自己満足』をこれ以上に満たしてくれる事があるでしょうか。私にはないッス。私は本当に幸せ者です。こんな道楽亭主、素人コレクターの私に良くして下さる人がいます。何も御礼はできないのに・・・。せめてこのジーンズを後生大切にコレクトし、私の最高の自己満足のアイテムとさせて頂き、そしてジーンズなのですからいずれ必ず下ろして愛情を持って穿きたいと思います。YSさん本当にありがとうございました。<(_ _)>
写              真 備              考
  

○全体図
 穿いた感じ真っ先に思うのは股上が物凄く深い事です。そして腿や尻もゆったりしています。全体的に太めのシルエットです。炭鉱夫のワークパンツって気分になります!

 バックポケットは二つ付いていますが、やたら離れて取り付けられています。これでポケットが小さかったらLeeのサイズの大きいジーンズみたいだと思ってしまいそうです。
○パッチ
 とりあえず一番初めに目に付くのはパッチを縫い付けている縫製糸のミシンのピッチの狭い事です。125と全く同じピッチの狭さです。125との違いはパッチの取り付け方が125はパッチ後付けでしたが、この50101は腰帯を縫製する際に一緒に縫われる一筆縫いで取り付けられているところです。


○フラッシャー
 フラッシャーは無く、腰帯部分に上のシールが貼られてて、腿の部分には下段のいつもおなじみの縮み等が記載された茶色のシールが貼られていました。

 その茶色のシールによるとこのジーンズはウエスとの縮みが、27〜36では2インチ、38〜48が3インチあり、レングスの縮みが27〜34では3インチ、36UPが4インチ縮むと書いてあります。ウエスとサイズ展開も凄い広いですが、レングス展開こんなにあるんですかね???
 

○ミニブック
 日本正規流通の物には無い英語で印刷されたディテールやアイテムや時代背景の書かれたミニブックが付いていました。翻訳せねば・・・。(汗)
無 し ○タブ
 リーバイスに赤タブが付くのは1936年からですので、この年代の501にはまだ赤タブは付きません。




  
○バックポケット
 かなり縦に長いです。ポケットの中に手のひらを入れるとスッポリ手をパーで入れても埋まります。

 アーキュエイトステッチは1本針によるもので、125の時に比べると荒々しさが増して良くなってきています。ポケット外周の縫製も1本針による縫製で、なるべく素人チックに縫おうという姿勢があり、ウマヘタな雰囲気もあってなかなか好感が持てます。

 ポケット口は1本ラインで、シングルステッチによる縫製です。

 ポケット口の補強は銅製打ちぬきタイプの表リベットです。
○センターベルトループ
 ベルトループが付くのは1922年からのことですので、このモデルにはベルトループは付かずに、合計6個のサスペンダーボタンだけが付きます。

 その代わりと言っては何ですが、面白いディテールとしてセンターチョイ脇で左右の腰帯を合わせています。リーバイスに残っている1901年タイプの501がこのようなディテールになっていたためと思われますが、現代では考えられないような継ぎ足しです。面白いです。
○腰裏のステッチ
 まあ、この年代のものの縫製がシングルかチェーンかと言うのは野暮なお話ですが、上部はシングルステッチです。

 また、腰帯の縫い付けられ方も面白く、どういう縫製の仕方か見ていても頭こんがらがってくるんですが、下部の縫製は腰帯にしっかりと縫いつけられているところと、腰帯の下を運針しているステッチのダブル縫製になっているのですが、どのように縫い付けたのか私にはわからないくらいメビウスになっています。






○シンチベルト
 残念ながら針シンチではないですが、ちょっと加工すればすぐに針シンチになりそうなタイプの物が付いています。125の時はなんとも情けないシンチバックルだったのでこの方が私は好きです。

 シンチベルトが37や33に比べるとなんか弱々しく感じてしまうのは生地が薄いからでしょうか、それともあまりにもピッチの細かい運針からでしょうか・・・。弱々しく見えますし生地もヘロヘロです。




○コインポケット
 ベルトループがないからベルトを通さない。ベルトを通さないため邪魔にならないからコインポケットの位置はベルトループ付きのリーバイスレプリカに比べるとポケット口の位置はかなり上の位置になっています。

 ポケット口裏には耳が使われています。

 ポケット外周の縫製は当然1本針です。内外は一気に縫製せず、別々に縫製されています。
  ○品質表示タグ
 このジーンズはアメリカやヨーロッパで流通し、日本には流れてこなかった品ですが、品質表示タグには日本語表記もあります。というか少なくとも4ヶ国語は列記されています。何故日本に流れてこなかったのか憤りを感じます!まあ、日本に入ってきていないものをGETできたという喜びがあることは間違いないのですが・・・。

 なお、ここにもロットナンバーが書いてありますが、こちらも501010117で、1901年モデルの証の「01」は501の後に付けられています。面白いですね!
   ○リベット
 銅製で防錆加工のされていない打ち抜きリベットが使われています。125と比べると、外れる心配はまずなさそうです。
    

  

○トップボタン
 トップボタンには、古いタイプの刻印入り凹ボタンを使っています。ボタンは全てに言える事ですが、カチャカチャと音がなります。47の生地を使って作った2nd復刻のジージャンがかつてありましたが、あのカチャカチャと鳴ったのと同じです。音がうるさいと感じたらペンチでちょっと絞めてやろうかと思います。

 ただ、このボタン憎い事に鉄ボタンです!磁石を近づけるとピタッとくっつきました。

 トップボタン裏の刻印は643Mです。

 トップボタンの横の腰帯のステッチのエンドは、Vステッチも四角ステッチもありません。

 トップボタンとサスペンダーボタン以外のボタン(要するにトップボタンより下ボタン)は文字は無刻印の凹ボタンを使っています。

 最近のリーバイスレプリカではW36表記のジーンズにもなるとボタン数は6個になっていましたが、このボタンフライはW36にもかかわらずトップボタンを含めても4つしかボタンがありません。でもそんなに間隔は広いとは感じません。
○股リベット
 1901年モデルですので、股リベットもしっかりと装備されています。
○比翼下部の処理
 なんと大戦モデルのように比翼下部の処理が切りっ放しになっていました。リーバイスの持つオリジナルも切りっ放しなんでしょうか・・・?
○セルビッチ
 耳幅平均1.4cmとかなり細めの白耳となっています。織りは綾織です。
○裾
 裾のステッチはシングルステッチです。いつの頃から裾のステッチはチェーンステッチになったんでしょうね?それにしてもつくづくピッチの狭い運針です。こんなんで裾のウネウネが出るんでしょうか・・・。ちょっと不安です!


○生地
 生地の手触りや雰囲気は125に似ているものがあります。まあ設定としては125の後のモデルですので似ているのもしょうがないかなと思います。同じ生地だとしたら日本製の生地なんですが・・・。

 緯糸は少し黒味がかった色の糸を使っているため、裏から見ると若干黒っぽく見えます。

○縮率です
表示 未洗い時 洗濯後
ウエスト 36インチ インチ(cm) 洗濯後記載
レングス 34インチ インチ(cm) 洗濯後記載
(あくまでも素人採寸ですので軽いご参考までに!)

●リーバイス50101はこちらで買えます
 リーバイスインポート501 XX 1901年モデルFillmore
●リーバイスのレプリカジーンズはこのお店で買えます
 ・カンフル
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