501e−66(前期)


 1966年リーバイスの商標登録が行われ、その後69年ごろからスモールeの赤タブが使われるようになった。1971年の株式公開以降は全ての赤タブがスモールeとなる。世に言う66モデルである。
写              真 備              考
○全体図(正面)
 レプリカジーンズ市場では66モデルと呼ばれるものは細身のシルエットのものばかりなので、オリジナルの501の66モデルも細いと思われがちでありますが、全くそんなことはありません。若干裾にかけてテーパードしてはいますが、テーパー具合もそんなに極端ではありません。

 レプリカメーカー各社もシルエットに差をつけないといけないので苦肉の策で66モデルと称して細身のモデルをリリースしているのでしょうが、オリジナルを知らない人が勘違いしてしまうと思うので66モデルなんて呼んでは欲しくないと私は思います。ただ、赤耳モデルとか、レギュラーモデルとか名付けてもカッコは悪いと思いますけどね。

 股上は浅めです。
○全体図(後面)
○パッチ
 CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT表記アリの紙パッチです。

 ティアオフタブは付けられていた形跡が無いので、この頃はまだ付いていなかったようです。
○タブ
 この66前期モデルより赤タブのEの文字がスモールeのLeVI’S表記になる。素材はそのままレーヨン製です。
○前ポケット裏の注意書き。
 ポケット裏に印刷されている物は66モデルでも初期の物。通常66前期と言われている物は洗濯表示タブが裏側についているのだ。66は前期も後期も縮率は8%。
 なんて書いてあるかと言うと、
【四角の枠内】
1行目 HOT WASH−NORMAL CYCLE
2行目 COLOR WILL BLEED−WASH & TUMBLE
3行目 ALONE−WAIST&INSEAM SHRINK
4行目 APPROXIMATELY 8% 

【四角の枠外】
1行目 122 16
2行目 31092 198 16 501
となっています。

1972年12月製と思われます。
  

  
○ボタン周り
 トップボタン裏は16です。このことから見てもトップボタン裏の番号が66の証明と言うことではないことがわかっていただけると思う。(このボタン裏が『6』だと66だと解説されていたことが昔の雑誌にはよくありました。)

 ウエストバンドの最後の始末は平行ステッチです。
○バックポケット
 ポケット口の裏はシングルステッチです。ここがシングルステッチなのはこのモデルまで。縮率表記が8%でこのステッチがシングルステッチのモノが66前期と呼ばれます。

 この後チェーンステッチに移行されますが、チェーンステッチでタブの縮率が8%が66後期モデルと言われています。
○セルビッチ
 幅は細いところで1.7cmくらい、太いところで2.1cmくらいですが、緩やかに太くなったり細くなったりしているので均一な幅に見えなくもないくらいの縫製です。

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