501XX('37年タイプ)


  1930年代の501XXは、ディテール的にも現代に通ずるディテールが完成される重要な年代だと私は考えています!時の工場長ミルトン・グランボーンが501XXに35もの改良を加えるのもこの頃が始まりです!1934年には隠しリベットが開発され、1936年には赤タブが、37年には隠しリベットの特許を取得し、そしてサスペンダーボタン以外はフル装備と言える37年タイプの501XXが誕生する!501XXの一つの黄金期と言っても過言はないと思うッス!

 このジーンズは、NOMARK POTAL管理人のぶ〜さんから、地元のショップに激安で売られているとの報告をいただき、これを買い逃したらこの値段で買えることは一生無いだろうと思い購入したものです!ぶ〜さんホントにありがとうございました!<(_ _)>
写              真 備              考
  

○全体図
 腿から裾まで殆ど太さが変わらない直線的なシルエットで、戦前のジーンズがまだ労働着だった頃の雰囲気を持っています!このジーンズからはカジュアルなんて言葉は微塵も感じられません!(笑)しかし、作業着ではあるが、その太さはそんなに太くはなく、ウエストサイズが手のひら2枚入るゆとりのあるジャストサイズなので穿いてみたところ、腿は椅子に座ってピッタリって感じです!股上は普通よりちょっと深いかなという感じです!
 穿いた感じですが、生地の色落ちが結構進んでいるのでかなりソフトな風合いで生地のザラ感は感じられません。
 それと気になったのが、大戦モデルになって、生地は12.5オンスから13.5オンスになって、耐久性が増したと記録にあるが,、全然生地の薄さのようなものは感じませんでした!80年代初めの501赤耳の色残り40%くらいのモノと、生地の厚さは全然変わらない感じッス!(確かに14.5オンスのレプリカジーンズを穿くと、37タイプは薄いなと感じます。んが、ワンウォッシュ状態のレプリカと色の落ちているこれを比べるのもいかがなものか…(笑))
 最後にぶ〜さんからの報告によると、リーバイスが復刻している37501のユーズド加工とシルエットを合わせてみた所、ほぼ一致したとの報告がありました!
無し ○パッチ
 当然革パッチがついていたと思いますが、すっかりなくなっています!縫い目の跡すら見極められませんでしたので、ベルトを縫うところから1周回る縫製なのか、それともベルトの縫製とは別に縫製したのかがわかりませんでした。悔しい・・・。でも本に掲載されている物は1周縫いですよね!


  







○シンチ
 戦前の501XXには501の誕生当初からシンチベルトが付けられていました!37年タイプはそのシンチベルトの最後を飾るシンチです!
と言う事で、シンチの画像です。
1行目シンチベルト全体図
2行目シンチ金具の表と裏
3行目シンチベルト左側の表
4行目シンチベルト左側の裏
5行目シンチベルト右側の表
6行目シンチベルト右側の裏
   ○タブ
 表から見えるほうは端がかなり傷んでいるので、文字の全部の判読は出来ませんが、かなり読めます!裏を見ようとしたところ、バックポケットの外周のステッチがやや内側に深く縫われているために、バックポケットに隠れていた部分がかなり広く顔を出しました!当然表から見ると隠れている部分ですので状態はかなりいいッス!
 もちろん片面(R)無しタブです!


○バックポケット
 丸みのあるバックポケットです!アーキュエイトステッチはその殆どのステッチが抜けてしまっていますが、糸の抜けたところだけまだインディゴが残っています!
 アーキュエイトステッチはそのインディゴの残った跡をみると、平行でないかなり雑なシングルステッチで縫製されていたとわかります。
 ポケット口裏は口に近いところはほつれ気味で確認しにくいのですが、上下ともシングルステッチです!
○センターベルトループ
 センターに取り付けられています!ベルトループの真中の盛り上がり具合は、若干あるものの極端に盛り上がっているような事はないッス。
 
○後ろの縫い目
 37年タイプの特徴として取り上げられる一つにヨークの合わせの向きがあります!
 37年タイプの折り目は、ヨーク側が上に来るように巻き縫いされていたり(雑誌などではこれをよく見ます)、右側の生地が上に来るように巻き縫いされていたり(リーバイスの37201や37501がそうです)とバリエーションが色々あります!
 これは37年タイプにしかない特徴のようですが、私の所持するこの37年タイプは普通になっています!これは過渡期に作られたものだからなのか、それともこの合わせのものも同時期に作られていたのか新たな謎が出来てしまいました!(汗)これもミルトン・グランボーンが改良に改良を重ねて苦労をした跡なんでしょうかね?
○腰裏のステッチ
 糸の色が抜けきってしまっているので画像ではよく見えにくいですが、ちゃんとシングルステッチです!




○コインポケット
 意外と大きめですが、深さはそんなにありません。フロントポケット口の下はもうホームベース状の底が待っています。

 コインポケット口にはしっかりと耳が使われています。

 コインポケットの縫製は裏から見ると1本針で縫われている事がよくわかります!全然平行に縫えていないッス!自分で作ろうと思うと『平行に縫わなきゃ』と力の入るところですが、これを見ると「なんだ!気楽に行こう」と言う気分にさせてもらえます!(笑)
○スレーキ
 今ある形と殆ど変わりないスレーキです!残念ながら左上のところが切れかかっています!リペアしなくちゃ!(汗)
   ○リベット
 表側は刻印の浅い「L.S&Co−SF−」の刻印が。裏は同刻印が凸型に出ている。オスの頭は小さく短いです!打ち抜きタイプですがどこのリベットを見ても生地が表に出てきていないッス!
○隠しリベット
 丸い感じの隠しリベットに「L.S&Co−SF−」の刻印がされている。
    

  
○トップボタン
 47タイプと見比べてもそんなに代わり映えはしませんでしたが、彫りの深いごつごつした雰囲気一杯のボタンです!下4つのボタンもかわいい事はかわいいですが現行と比べるとごつごつさが感じられます!錆がチョコッと出ているとおり、思いっきり鉄製のボタンです!

 ボタンの柱はスチール製だと思われます!銅じゃないんだと新たな発見!

 Vステッチはかなりいい加減で折り返しの角も鋭利ではなく、なんかヘナチョコな感じがします!(笑)
○股リベット
 股リベットもシンチベルト同様このモデルで終わるディテールの一つです!焚き火をしていて重役が火傷をしたので即廃止とか、社長の鶴の一声で廃止になたとか諸説ありますが、私は第二次大戦の物資統制の中で廃止になったのが真実ではなかろうかと思います!
○比翼の処理
 大戦モデルはこの部分が切りっぱなしになっている事は有名ですが、37年タイプのこの部分がどうなっているのかは私は知りませんでした!

 で、早速チェックしてみたらなんと切りっぱなしではありませんか!戦前の物もみんなこの部分は切りっぱなしなんですかね?知っている方がいましたらぜひお教えください!
○セルビッチ
 幅は意外にも均一です!一番太くて1.9cm、一番細くて1.6cmでした。耳の色は白耳です!赤の色が抜けてこうなっているのかそれとも元々白耳なのかはデッドストックを見た事がないのでわかりません。どなたか知っている方教えてください!
○生地
 意外なことに47モデルよりも眩暈系にはなっていません!縦落ち感も47の方があるくらいです!

●ヴィンテージウエアが買えるお店
 ・アンビシャス
  ・INSTINCT
  ・ATOMICWARP
  ・ALABAMA WORLEY
  ・T・S・G
  ・カンフル
  ・AMERICAN DREAM



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