リーバイス　パチモン　５０１ＸＸ（米国製５５５０１のパチモン）

　このジーンズはカミサンの愚痴その１８にも載っているとおり、埼玉のフリマで購入しました。わかっててあえてこんな物を購入するのは自分でも馬鹿らしいと思いますが、まだまだこんなパチモンが横行しています。皆さんがこれを見てパチモンを本物だと思って掴まされないようになる事を期待しつつアップさせて頂きます。決して「よし俺も買おう。」などと、アホなことを考えないようにして下さい。６０ｓモデルの５０１のパチモンでも書きましたが、面白がって買うのはリーバイスに対する冒涜ですので。

　これを買ったフリマの人は古着屋もやってると言っていまして、これがパチモンだということもわかっていました。その売ってた人が言うには、大阪の仕入れ業者から分けてもらったとの事です。何年も前からリーバイスの復刻シリーズのパチモンは大阪から流れてきていた噂は聞いていましたが、これもそのクチなんでしょうかね？最近ではこの手のパチモンジーンズを作っているのはタイが多いらしいです。

　しかし大阪の業者から仕入れたと言うその売ってた人も古着屋をかまえているくせにこれをパチモンと知ってて売ってるのもいかがなものかと思います・・・。(怒）

写　　　　　　　　　　　　　　真	備　　　　　　　　　　　　　　考
	○全体図　ヒップがほんの少しタイとかなと思えるシルエットです。　腿から下は普通の太さのような気がします。米国製ＸＸとは似ても似つかないシルエットです。
	○パッチ　もうね、パッと見ただけでパチモンとわかる雰囲気がプンプンしています。リーバイスの５５５０１を知っている人だったら一撃で見分けが付くと思います。日本製だったらこんなに柔らかいパッチのはずありませんし、印字も全然違います。私もパッチを見てすぐパチモンだとわかりました。なんですかこの印字は。研究が足りないというかこの程度のデキで良かったというか・・・。ベルトの下部からこの印字が見え隠れしていたらそれはそれはとても恥ずかしいです。知ってる人には笑われます。　パッチの取り付け方は後付けで、裏糸がやたらと細い糸を使っています。
	○タブ　全く持ってお粗末な作りの両面タブです。しかもこれレーヨンではなさそうです。こんな恥ずかしいタブ尻にぶら下げて穿いていられません。
	○バックポケット　糊付きの状態からこの歪み様、赤タブの取り付け位置・・・。下手糞としか言いようがありません。ちゃんとホンモノを研究しているのかと小一時間・・・。　おまけにアーキュエイトステッチはフェルトでアーキュエイトの位置を予め下書きしているにもかかわらずズレて運針されています。私がアークでジーンズを作った時もアーキュエイトステッチは下書きをしてから縫いましたが、ラインから外れる事はなかったです。　ポケット口はチェーンステッチによる縫製です。なんともはや・・・。
	○センターベルトループ　左側にオフセットされています。　中央の膨らみは生意気にもありますが、芯が入っていないような感じ（中空のような感じ）になっています。洗ったら歪むんじゃないですかね？　取り付けられ方は後付けです。
	○腰裏のステッチ　上部はシングルステッチです。
	○コインポケット　下ぎみに取り付けられているコインポケット。６０ｓモデルのパチモンの時のような失敗した形にはなっていない模様です。　ポケット口裏には耳が使われています。深めに折られているので耳が奥の方にあります。　しかし何ですかこのスレーキの形は。見えないところだからってこんな手抜きスレーキを使っちゃマズイです。人を騙す気あるんでしょうか。手抜きなんでしょうけどひど過ぎです。
	○品質表示タグ　ＭＡＤＥ　ＩＮ　ＵＳＡってお前嘘こくなやと呆れるばかりです。しかしＵＳＡと書いてあるからにはアメリカ製の復刻のパチモンって事になりますね。タグ全然違うじゃん・・・。しかも何？０６５７－０２１７って・・・。これがこのパチモンの品番ですか？
	○リベット　あまり良い銅を使っていなさそうに見えるのは前回の６０ｓモデルと同様です。しかし裏のオスのパーツは６０ｓモデルと違い凸型を使っていますね。　しかしこの刻印なんですか？『Ｉ．Ｓ．＆ＯＯ－Ｓ．Ｅ－』ですよ！ＩＳって、ＯＯって、ＳＥって何ですか？ＬＳ、ＣＯ、ＳＦが正解でしょうに！
	○隠しリベット　隠しリベットも普通のリベットの裏と同じ凸型のオスが使われています。当然『Ｉ．Ｓ．＆ＯＯ－Ｓ．Ｅ－』です・・・。
	○股リベット　そして一番イカンのがこれです！５５モデルでしょう。何ですかこの股リベットは・・・。まさかこのパチモン５５５０１はひょっとして３７５０１のパチモンを作ろうとしていた物だけど、シンチが無かったからそのまま放出しちゃったってもんなんですか？　だとしたら凸型のリベットのオスも微妙に納得ですが・・・。　しかし最初から５５５０１狙いだとしたらこのリベットはイカンです。
	○トップボタン　来ました！パチモンのパチモンたる証明として一番目安にできる＆ヤフオクでも質問しやすいディテールの一つであるトップボタン裏の刻印！このパチモンの刻印も他のパチモン同様５０１と刻印されています。　ボタンは光沢のあるタイプを使っています。つや消し加工くらいすれば良いのに････。　しかしリベットにあったようなおかしなスペル間違いは、このボタンについてはありませんでした。スペル間違いするならするで徹底して間違えて欲しかったです。　Ｖステッチは人を馬鹿にしているのかと思うくらいひどいデキです。なんですかこれは。人を馬鹿にするにもほどがあります。　ボタンホールも糊付きの状態としては首をひねりたくなるほど毛羽が出まくってます。穴を開ける際はひどい穴の空け方をされたんでしょう。このボタンホールもかつては開いていなかったんでしょうか。
	○セルビッチ　もうね、これもかなぁ～り萎える特殊加工がされています。６０ｓモデルの時は姑息にも糸で無理やり閉じないように固定されていましたが、こっちのパチモンはなんと耳に『ロウ』が溶かし込んであります。ああこれなら耳が閉じる事はない・・・って嘘だろう。私も実験で耳に激しく洗濯糊を塗った事がありますが、ロウはひどいです。どう洗濯したって落ちないじゃないッスか。何を考えているのでしょう。しかもはみ出してるし（怒）｡
	○生地　これは６０ｓモデルと同じ生地みたいですよ。褒めるとしたらこの生地だけでしょう。しかしこんな情けないディテールのパチモンは褒めたくありません。なんつージーンズでしょう。パチモンとしてのプライドを感じる事もありませんでした。