701XX


 このモデルはマリリンモンローが履いていたことで有名なジーンズである。
 作られだしたのは1935年、デュード・ランチと言う、カウボーイ、カウガール体験ツアーのようなものが流行していた真っ只中である。いつ頃まで作られていたのかはわからないが、当初リネンパッチ(布パッチ)だったものが紙パッチになり、そこには701とだけナンバーが印刷されていた事から、少なくともBig−Eの頃(60年代)までは作られていたと思われる。501ZXX→501Z→502のように701XX→701→702との変遷が無いため1966年頃には廃止になっているのかもしれない。
 50年代中期まではボタンフライで、それ以降ジッパーモデルになった。ジップフライになったにもかかわらずロットナンバーが701XXや701の物しか見つからない(Zがつかなかった)珍しいジーンズである。
 なお、このジーンズは505同様耳のあるモデルと耳の無いモデルが存在する。

 はっきり言って、レディースモデルだけに私のサイズ(W33〜34)を探すのは至難の業である。しかもそこから完璧な状態の程度までわがまま言うと、はっきり言って見つかりません。今まで見たこともありません。と言う事で、パッチフェチの私なのに唯一パッチの無いジーンズコレクションである。やっぱり穿けるものしかコレクションしたくないので・・・。(汗)
写              真 備              考
○全体図(正面)
 股上は、ベルト部分が胃の所に来る位ムチャクチャ深い。当時の女性は股上が深いジーンズが流行だったのだろうか。今(2001年現在)流行のローライズとは全くの逆である。
 シルエットも501XXよりさらに太く、腿もフクラハギもガバガバである。11オンスくらいのライトオンスデニムを使用しているので、ガバガバ感がさらに引き立っている。
○全体図(後面)
 残念ながらパッチは無い。
赤タブ  裏は無地だよ! ○タブ
 R無しの片面タブである。
 リーバイスは’52年頃からボーイズモデルやユーズモデルにジッパー仕様のデニムを製造販売するようになったが、このレディースモデルの701XXもその頃に作られたものだろうか。
 ’54年にはRつき両面タブになっているので、この701XXもジッパーに仕様が変わった、本当に初期に作られた701XXである事がわかる。
バックポケット

バックポケット口はシングルステッチ
○バックポケット
 同年代の501XXと比べると、やや縦長っぽいバックポケットである。
 ポケット口の裏はもちろんシングルステッチである。
トップボタン周り

トップボタン トップボタン横 トップボタン裏
○ボタン周辺
 トップボタンは堀の深いXX同様の物である。大きさも変わらない。支柱はスチール製。ボタン裏にアルファベットや6等の刻印はまだ無い。
 V字ステッチは広い角度である。
コンマーのジッパーッス  なんとピンロック!古さの証明!

刻印と共にピンロックの拡大もお楽しみください  スライダーの裏です
○ジッパー
 ジッパーはコンマー製ピンロックジッパーである。
 なお、スライダー部分に刻印があり、
表には・・・CONMAR
裏には・・・39
と刻印されていた。
センターベルトループ ○センターベルトループ
 ライトオンスだからか、年代が古いからかわからないが、センターベルトループはセンターに取り付けられている。50年代中期以降の701XXを注意深く見た事がないのでわからないが、みんなセンターに取り付けられているのだろうか・・・・。
腰裏 ○腰裏のステッチ
 この時代はレディースモデルでも当然のごとくシングルステッチなのである。
コインポケット裏にもセルビッチが! ○コインポケット裏
 コインポケット裏にもしっかり耳が付いている。
リベットの表  リベットの裏 ○リベット
 打ち抜かれているのがよくわかる打ちぬきリベットである。ちょっと嬉しい。
 この時代はまだリベット裏の素材も銅製である。
隠しリベット ○隠しリベット
 平たいタイプのXXによく見られる隠しリベットと同じ物である。
セルビッチ ○セルビッチ
 セルビッチ仕様の701XXには、独特のピンクのラインの入ったセルビッチがつく。
 セルビッチの幅は狭いが、かなりアバウトに広いところ狭いところがウネウネしている

●ヴィンテージウエアが買えるお店
 ・アンビシャス
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