バータック XXタイプ


 バータックのジーンズはどちらかと言えばセレクトショップに置いてあることの方が多いブランドで、現在はこのようなレプリカチックなジーンズはほとんどお目にかかれませんが、レプリカ全盛期にはこのようなジーンズも作り、雑誌にも何度か紹介されていました。でも当時からセレクトショップ向けの普通のジーンズも作っていたので、なかなかレプリカファンに受け入れられなかったジーンズでもありました。私もそうでしたし・・・。今見るとそこそこ頑張ってはいたんだなと懐かしく思ったりします。

 ジーンズで言うところのバータックとは、いわゆるカンヌキ留めのことになります。
写              真 備              考
  

○全体図
 シルエットはとりあえず太いの一言です。ヒップも腿も太いですし、膝から下も真っ直ぐズドンとパイプドステム。生地が軽く感じるので夏場でも穿いていられそうです。
○パッチ
 パッチの取り付け方は後付けです。

 CO−C=C−COはインディゴの分子構造のナンタラカンタラっちゅー難しい事らしいのですが、文系人間の私には何が何やら・・・(汗)。
  

○タブ
 こちらもレーヨン製の赤タブにインディゴの分子構造が・・・。

 しかし取り付けられているのは左側のバックポケットの右側です。

 ちなみに一段下の画像のように、ブランド名が刺繍してあるタブのものもあります。
 



○バックポケット
 バランス的にはやや大きめなバックポケットです。

 ポケット口はシングルステッチによる縫製です。

 ポケット外周の縫製は内外別々に縫製されています。

 表にも見える紺の糸での横一直線に縫製糸でもわかるとおり、ポケット内には補強布があります。
○センターベルトループ
 センターベルとループの下部のみ、左側にオフセットされています。

 中央の膨らみは微妙にありますが、色落ちに影響はなさそうです。

 取り付けられ方は後付けです。
○腰裏のステッチ
 上部はシングルステッチです。




 
○コインポケット
 横幅はZIPPOを横に入れてもやや余裕がある幅を持っていますが、深さはZIPPOをよこに入れて1と1/3個分の深さしかありません。

 ポケット口裏には耳が使われています。

 ポケット外周の縫製は2本張りによる縫製です。しかも裏糸は白いスパン使っています。

 左側の前ポケットのスレーキには青インクで『Shrinkage Legs Than 10%』1『SYSTEM−U Inc』『36』と印字されております。


○品質表示タグ
 右バックポケット内のポケット口の巻き縫いに一緒に縫い付けられていた品質表示タグです。表側にはロットナンバー『CB501-P』サイズそしてなんと製造年月日『97年2月17日』が記載されています。
 裏面は素材、洗濯方法等が記載されています。
   ○リベット
 『BARTACK−S.U−』と刻印の入ったスコービル製オリジナル打ち抜き銅リベットが使われています。
○隠しリベット
 とりあえずスコービル製ですが、あからさまに銅製ではなさそな色合いと輝きを放つ隠しリベットが使われています。
    

  
○トップボタン
 『BARTACK・MADE BY S.U&Co・』と刻印されているアルミ製オリジナルボタンをトップボタンに使っています。

 下の4つのボタンは『BARTACK・S.U&Co・』の刻印のアルミボタンです。

 Vステッチはかなりの急角度です。
○セルビッチ
 耳幅1.4cmと比較的細めのセルビッチです。見ていただいて一目瞭然だと思いますが、耳の端までインディゴで染められている綾耳です。こういうのも珍しいですね。


○生地
 10%縮む生地だと説明がスレーキに印刷されているように、縮みが比較的大きめの生地が使われています。

 耳のキャタピラも出そうになっていますし、縦落ちもしそうで、そんなに悪くない生地使っています。

○縮率です
表示 洗濯後
ウエスト 36インチ 35.5インチ
レングス 33インチ 34インチ
(あくまでも素人採寸ですので軽いご参考までに!)

●バータックのジーンズが買えるお店
 ・ジーンズ&カジュアルピックアップ
  ・ジーンズファースト駒込店
  ・モアーネット
  ・NASH CLUB
  ・熊野商店


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