パチモン・ドゥニーム　XXタイプ

　フリマやリサイクルショップ、激安量販店を見ると、いまだにリーバイスやエヴィスのバッタモンをよく見かけますが、ドゥニームのバッタモンも極稀にですが私は見かけます。本物をしっかりチェックしていればこのような偽物はつかまされはしないと思いますが、注意喚起のためアップいたします。皆さんお気をつけください。また、これは一目瞭然でバッタモンとわかるジーンズですが、一見バッタモンとは思えないものも流通しちゃっているようですので、本当はそっちの方を注意した方がいいのですが、そんなにバッタモンばかり持っているわけにもイカンので、そちらは皆さんの自主防衛を期待いたします。

写　　　　　　　　　　　　　　真	備　　　　　　　　　　　　　　考

○全体図　一回も脚を通していないのでシルエットもクソも無いです。穿き心地のコメントはパスします。いずれ実験で庭の土に埋めてやろうと思います。
	○パッチ　バッタモンの特徴として、パッチがやたら粗悪だったりデキが悪かったりします。リーバイスもエヴィスもパッチを見れば一発でわかりますが、このパチドゥニームも例に漏れずスカスカの合皮のようなモノを使用しています。色合いもホンモノとは全く違いますし、こんな粗悪な質感の革パッチですから見れば一発でバッタモンだとわかると思います。　パッチの取り付け方は当然後付けで、ホンモノをしっかり勉強して作られたとは到底思えません。　パッチフェチの私に言わせれば、こんなもんカス以外の何物でもないです。
	○タブ　ホンモノのレーヨンタブとは全く違い、綾が出ています。しかも素材はレーヨンではないです。字体も全く違います。タブの色合いも文字の刺繍糸の色合いも全く違います。
	○バックポケット　縫製を見ると、生意気にもポケット外周の縫製は内外一筆縫いですが、ポケットの口裏はチェーンステッチです。　それ以前に糸がテッカテカのスパン糸を使用しています。味わいも糞もありません。　隠しリベットなんてたいそうなモノも付いていません。バータックらしきものも無いので、このバックポケットの強度がとても心配です。穿いているうちにベロンチョとポケットが外れてしまうのが目に浮かびます。
	○センターベルトループ　ベルトループは下部が左側にオフセットされていますが、取付けが後付けでベルトを縫い付けているカンヌキ留めが幅が狭くて強度に疑問が残ります。　しかしソレよりも問題は何とシンチバックを取り外した跡があることです。何がしたかったんだこのジーパンは！！！はっきり言ってクラフトマンシップのカケラもない粗悪品です。クソです。
	○腰裏のステッチ　上部はとりあえずシングルステッチです。
	○コインポケット　スクープポケットのカーブが甘いとかコインポケットの容量が云々って話は抜きにして、コインポケットの露出具合が全く違うし、スレーキの形も全く違います。申し訳程度にポケットの口裏に耳が使われているだけのつまらんコインポケットです。　ポケット外周の縫製は２本針です・・・・と言うよりも、裏糸は白い糸使っちゃっているし、しかもその糸がピッカピカにてかっている糸ですので、一発でパチモンだとわかりますよ。
	○品質表示タグ　バックポケット内に「嘘つけ」と突っ込みたくなるＭＡＤＥ　ＩＮ　ＪＡＰＡＮの表記されたバッタモン品質表示タグが付いています。　しかしこのパチモンはソレだけでは満足しなかったのか、ウエストベルト裏に『ＴＨＥ　Ｈ－Ｄ－ＬＥＥ　ＣＯＭＰＡＮＹ，ＩＮＣ』の印刷の入った品質表示タブまで付けちゃっています。何を考えているんでしょう。シンチベルトはわざわざ取り付けた物を取り外したのに、この余計なタグは外さなかったようです。
	○リベット　涙が出るくらい刻印も素材も粗悪なかぶせリベットが使われています。ＸＸタイプにこんなもん使うとはホント呆れます。
	○トップボタン　ホンモノを全く見ていない、研究していないと言うことがここでもよくわかります。ホンモノのあの嫌味なまでのピカピカ具合がこのボタンには全くありません。おまけにボタンホールの糸使いも全く違います。しかし、ホンモノよりもほつれ難そうなところは見るだけでわかります。
	○セルビッチ　毒々しいまでの赤い耳を持っています。ホンモノの耳の色を一度しっかり見ろやと説教したいです。耳幅も広いです。
	○生地　やたらノッペリしていてドゥニームの生地のゴリゴリ感は全くありません。縦スジはあるので縦落ちはすると思いますが、ドゥニームらしい色落ち行程は経ないでしょう。大昔レプリカジーンズ全盛期の頃に、ジーンズ量販店に出回っていた見るも無残なテロテロデニムを思い出させます。