ダブルワークス　ＤＷ５ｐ

　ダブルワークスが２００７年４月にリリースしたとてもコストパフォーマンスに優れたジーンズです。発売当初よりＢＥＡＭＳでも取り扱っているとアナウンスされていて、ウエアハウスのイメージ戦略を垣間見るようですが、とりあえず「だったら行ってやろうじゃない！」と言うことでＢＥＡＭＳで購入しました。バイカー系やロカビリー系に傾倒しているプライベートウエアで行くには、ＢＥＡＭＳは敷居が高いような気がして気が引けるのでもちろんスーツ着用で仕事帰りに行きましたさ（笑）。

　とにかくお値段が１１，９７０円と２万円前後の価格帯が多いレプリカ系ジーンズの中ではかなり良心的です。また、レプ系ブランドのジーンズとしては珍しく、６６モデルとかＸＸモデルとかの年代設定の無い、名前の通りのダブルワークスのファイブポケット（ＤＷ５ｐ）のスタンダードなジーンズですがＸＸモデルのディテールを要所に取り入れてあります。

　ちなみに２００７年５月現在ではワンウォッシュのみで糊付きも加工もありません。

写　　　　　　　　　　　　　　真	備　　　　　　　　　　　　　　考

○全体図　穿き心地は公式ホームページによると『股上はややローライズでありながら、うしろの股上を深くとり、角度を前傾にすることで腰周りのフィット感を高めています。裾幅はスニーカーにもブーツにも合わせられるよう、極端なテーパードのないスタンダードな太さ。』との説明がありますが、実際に穿いてみるとそんなに股上が浅いとは感じません。むしろ普通な感じの股上です。レングスの太さはスタンダードと書かれているとおり、太くもなく細くもなくという感じで、個人的には好みの太さです。　　また、『縫製に使われるミシンはウエアハウスのジーンズを縫製する際に使用しているアメリカインチサイズのミシンを使用し、縫製にはすべて綿糸を使用、番手や運針を使い分けることにより、視覚的な立体感も演出している』とのことで、レプリカジーンズとしてのミテクレ的雰囲気もなかなかのモノです。
	○パッチ　紙パッチです。　ワンウォッシュのため、ロットナンバーやサイズの印字が既に消えかけています。そう言えばいつ頃からラグドールのパッチってやめたんでしょう。　パッチの取り付け方はウエストバンド上部を縫製する際に一緒に縫ってしまう一筆縫いです。でもこの縫製糸ちょっと細くないですかね。　それにこのパッチかなりサイドのベルトループに寄ってます。
	○フラッシャー　フラッシャーと呼べるようなものはこのペーパータグのみですが、購入した日などを書いておけます。『this product have one year's guarantee to free repaird』と書いてありますが、１年間だけしか無料リペアしていただけないのでしょうか・・・。それに『Super 13 Ounce Double Duty Denim』とありますが、公式ホームページの生地の重さを見ると１４オンスですよね・・・。すいません重箱の隅をつついて・・・。
	○タブ　表に『WORKS』、裏に『DOUBLE』の刺繍の入ったレーヨン製両面赤タブが使われています。　ワンウォッシュですが既に丸まる兆候が見えます。
	○バックポケット　私好みのスクエアっぽい形のバックポケットです。アーキュエイトのような飾りステッチはありません。　ポケット口はシングルステッチによる縫製です。　ポケットの外周と内周の取り付けは一筆縫いになっています。バックポケットのディテールはそのまんまＸＸタイプっぽいディテールです。
	○センターベルトループ　左側にオフセットされていて、この辺もＸＸのディテールを踏襲しています。中央の膨らみはさすがウエアハウスです。中央には盛り上がりがあります。　取り付けられ方は後付けです。
	○腰裏のステッチ　上部はシングルステッチです。この辺も６０年代中期までのディテールです。
	○コインポケット　容量はＺＩＰＰＯを縦に入れるとちょうど１個分収まる容量です。　ポケット口裏には耳が使われています。　ポケット外周の縫製は１本針による縫製です。一筆縫いではなさそうですがリベットに隠れて全く見えません。
	○品質表示タグ　１枚目にはウエアハウス製らしいサイズのタグが付けられていて、その下にある２枚目は表にブランド名、素材、洗濯表示があり、裏に洗濯の注意や製造元などが記載たれたタグが付けられています。ウエアハウス製でこの品質表示タグは私の持っているジーンズの中では初めて見ました。
	○リベット　表が無刻印で裏に『ＵＮＩＶＥＲＳＡＬ』の刻印が入った銅製打ち抜きリベットが使われています。
	○隠しリベット　平たいタイプでＵ・Ｎ・Ｉ・Ｖ・Ｅ・Ｒ・Ｓ・Ａ・Ｌの刻印の入った銅製隠しリベットが使われています。
	○トップボタン　『★DOUBLE WORKS★GENUINE』の刻印の入った鉄製トップボタンと、『★DOUBLE★WORKS』の刻印の入った鉄製フライボタンが使われています。この値段で鉄ボタンを使うとはなかなかやりますねと言うか、ひょっとしたらここのブランドは鉄ボタンしか作っていないのかと思ったりもしたりして・・・。まあ嬉しいので良いんですけどね。　ウエストバンドの始末はＶステッチです。
	○セルビッチ　今までのウエアハウスやダブルワークスのジーンズについていたオレンジ形の糸ではなく、真っ赤な糸でラインを入れた幅約１．８ｃｍの綾耳です。幅は比較的均一です。
	○生地　　今のところＤＷ５ｐにのみ使われている縦７番ｘ横６番の糸を使った１４オンスデニムです。ムラ感はさすがウエアハウス製と言うか何と言うか、表から触ってみるとやや粒感があり、裏から見てみると綾目にムラがしっかりと現れているめまい系の生地です。　今までのダブルワークスのジーンズに比べると黒味が増しています。ディガーの生地ほどではないにしても結構な黒さです。ウエアハウスのサイトを見ると一日にわずかしか織れない岡山県の旧式の力織機を使用してつくっているとのことです。