ジョー・マッコイ　９０１　ＪＯＥ　ＭｃＣＯＹ　レプリカジーンズ

　いまさら説明不要と思いますが、ジョー・マッコイのフラッグシップモデルとして君臨していた大戦モデルです。元祖土砂降り系縦落ちデニムとして、そしてマッコイと言うブランドネームも加味されて、未だに人気があり糊付き新品状態はプレミアが付いたりもしています。一応大戦モデルと言う位置付けですが、ジョーマッコイはあくまでも架空のジョーマッコイと言うジーンズの復刻と言うことを謳っているので、リーバイスの大戦モデルと比較するようないやらしい目線では見ないようにしていきたいと思います。

写　　　　　　　　　　　　　　真	備　　　　　　　　　　　　　　考

○全体図　シルエットは太目でややテーパードがかったストレートです。股上は普通の深さです。
	○パッチ　キャトルドライブがデザインされた鹿革パッチです。パッチの取り付け方はウエストバンド上部を縫製する際に一緒に縫い付ける一筆縫いです。パッチ上部は最初に通った針穴にもう一度針を通す几帳面な縫製です。
	○タブ　『Ｊ　ＭｃＣＯＹ』の刺繍の入ったレーヨン製片面タブが使われています。
	○バックポケット　ポケット縁に程よいパッカリングが出ているバックポケットです。　ポケット口はシングルステッチによる縫製です。　ポケット外周の縫製は１本針で内外別々に縫製されています。大戦時の復刻のわりには隠しリベットからの逃げも小さく綺麗な縫製だと思います。
	○センターベルトループ　やや太目のループが中央にセットされています。　中央の膨らみはさほどありません。　取り付けられ方は所謂バンザイと言うウエストバンド上部の縫製の際に、ベルトループの上部も縫い付ける縫製です。
	○腰裏のステッチ　上部はシングルステッチです。
	○コインポケット　ポケット口は大戦モデルらしく補強のリベットはオミットされています。この辺はリーバイスの大戦モデルっぽいです。容量はＺＩＰＰＯをよこして入れて２個入り、まだまだ横には若干の余裕があるくらい横広な容量です。　ポケット口裏には耳が使われています。　ポケット外周の縫製は１本針による内外一筆縫いです。　スレーキはカーキ色のヘリンボーンが使われています。
	○リベット　『－ＪＭ＆Ｃｏ－ＳＰＲ』と表裏に刻印されたオリジナルの打ち抜き銅リベットが使われています。
	○隠しリベット　ＪＭと刻印された平たいタイプの鉄に銅メッキを施したリベットが使われています。
	○トップボタン　トップボタンは黒ラッカー吹き付けのツープロング月桂樹ドーナツボタンです。　フライボタンは無刻印のツープロングドーナツボタンです。　トップボタンもフライボタンもともに鉄製です。　Ｖステッチは鋭角で深いです。
	○比翼裏の処理　比翼の下部は切りっ放しではなく、しっかりと内側に織り込んで縫製されています。
	○セルビッチ　耳幅平均１．６ｃｍで、幅にムラのある綾耳です。ラインはピンクです。
	○生地　ホント縦１本と言う感じでえらい土砂降り系の縦落ちです。生地を触っても縦筋をしっかりと感じます。個人的には、このようなわざとらしいストラクチャーデニムはエターナルにしてもフラットヘッドにしても余り好きではないのですが、楽に縦落ちをさせることができるので好む人は好みますよね。