リーバイス
‘３０ｓライダース　レザージャケット

　リーバイスは１９３０年代にリーバイスレザーコーツという別ブランドを立ち上げてライダースジャケット等の革ジャンを一時期作っていたようです。ここに紹介するライダースジャケットがその当時リーバイスレザーコーツとして発売されたライダースジャケットかどうかは襟元のタグを見る限りでは疑問ですが、とりあえずリーバイスが３０年代に作っていた物の復刻です。
　しかし何を思ったのかサイズ展開が２サイズ（３８と４０）しかなく、ガリやデブは着るなと言うのがミエミエの傲慢なアイテムです。もっと万民に着せてやろうと言う気が無いのでしょうか。私もギリギリで４０着れますが、危うく門前払いを喰らうところでした。と言うか、リーバイスストアで試着した時はきつかったので門前払い状態だったのですが、今回のは同じ４０なのに着れるんですよ。変ですねぇ～･･･。ちゃんと作っているんでしょうかリーバイス･･･。

　このライダースジャケットは、発売初日にリーバイスストアでチェックしましたが、定価９８，０００円と言うお値段に、この革質と素材と生産国を見てムチャクチャビックリこく巨大ブランドの横暴さを感じてブーたれていたのですが、ファミリーセールで半額になっていたので当然の如くお買い上げとあいなりました。まあショットの定価と同額くらいなら買ってもいいかなと･･･。

写　　　　　　　　　　　　　　真	備　　　　　　　　　　　　　　考
	○全体図　胴回りのシルエットはボックススタイルで寸胴です。丈は私の身長には３ｃｍくらい長いような気がします。襟の大きさはザックリ大きめで形的には好みです。ただ、うでまわりは若干太めのようで、単車に乗る時は風がやや入ってくるのが気になりました。　革はホースハイド（馬革）を使っています。厚みはそれまでの私のライダースの中では一番革の薄かったショットの黒タブワンスターと比べても薄いので、気温が１６度を下回ると寒くてなかなか着れなくなります。革自体は柔らかく、着始めの最初からスンナリ着る事ができます。あまりごついライダースはちょっとと思っている人にはいいかも知れません！定価だとかなりのお値段しますが･･･。　背中のミテクレは実はかなりこれカッコイイと思っています。革にこだわるところだと背中は良い革の１枚革を贅沢に使って作ったと言うフレーズが飛び交い素材の良さをアピールするところではありますが、私は１枚革ならペイントか刺繍のような何かが欲しくなってしまいますし、プレーンな１枚革だとなんか物足りないモノを感じてしまいます。このライダースジャケットは背中中央はプリーツになってて動きをサポートしてくれるし、その両サイドの切り返しのような縫製もデザインとしてカッコ良く、縦への伸びを押さえる役割を持ち、腰から下の１枚革は腰から尻上部をしっかりサポートします。グダグダ書きましたがこの背中の機能とミテクレはなかなか好みだと言いたいだけです！
	○ネームタグ　残念ながらリーバイスレザーコーツのタグではないですが、このタグってら２０年代くらいまで使われていたネームタグだったような気が･･･。
	○裏地　雑誌の新商品情報に掲載されると必ず書かれていたのがこの裏地のフランネル生地の再現だったのですが、まだ２回しか着ていないにもかかわらず毛玉ができそうな勢いで毛羽立っています。一度洗って洗濯糊攻撃でもしてやろうかと、表の革の事を考えない暴挙に出たくなりました。しかもレプリカ系ブランドの復刻したフランネル生地よりもあまり発色が良くないです。これで定価９万８０００円は無いなと･･･。
	○品質表示タグ　素材の種類　馬革　裏地　綿１００％　袖裏　ポリエステル１００％と表記されていて、ロットナンバーは７０８５１－４９と書いてありますが、実は７０８５１－４９５９が正式なナンバーです。品質表示はシールが貼ってあっての表示になっていますが、どうしてかと思い裏から見てみたところ、袖裏の素材が書いて無い品質表示が最初はそこにはありました。　製造年月は２００３年５月、そして中国製です。リーバイスが中国製･･･。諦めたはずなのになぜかやるせない気持ちになってしまいます･･･。
	○フラッシャーのようなもの　フラッシャーに類する物はついてませんでした。まあこんなものだけが付いていました。
	○ポケット　Ｄポケットは約６０度の角度で斜めっているポケット口の形をしています。大きさ的には全体図を見ていただければわかりますが、バランスはそんなに悪くはないです！　Ｄポケットの上に付いているポケットもＵの輪郭がＤポケットとシンクロしていて、形的にはこれもなかなか好感が持てます！フラップを留めるのはボタンですが、革が馴染んでいない時の開閉は、ボタンが外れてしまわないかと心配になります。まあ年代設定的に３０年代だとドットボタンよりも猫目ボタンのほうが自然ですが･･･。
	○右側のポケット　右側のポケットは、ジッパーもボタンも何も無いポケットです。手のひらがちょうどスッポリ入る大きさです。
無　し	○裏ポケット　裏にポケットはありません。
	○ジッパー　ジッパーはフロントとＤポケット口の２箇所に使用されていますが、２つともＩＤＥＡＬ製です。
	○袖の仕様　袖も３０年代復刻らしく、ボタンで閉めるようになっています。ただし何度も言いますが、寒い時期は冷たい風が入ってくるので不向きです。でも形はそんなに悪くないと思うんですけどね･･･。
	○腋の仕様　通気口が３つ開いてます。
	○腰の調節　腰を締めるのは左右の横腹にあるこのアジャストベルトで調節します。
	○気に入らない見えないところの革　裏側の革や、背中のアジャスターで見えない部分に使われている革は、どう見てもお腹の方のあまり強度のない部分を使っていると言うのがミエミエの革で、とてもガッカリしました。こんなんで定価９万８千円で売っちゃっていいのだろうか。と言うかファミリーセール用に粗悪品を売っていたのかもしれませんが、ショットでもこんな事は無いので残念でならない所です。