ドラちゃんとの旅 第二次白川郷遠征



【今回のルート】
 雨のため大失敗に終わった前回の白川郷遠征。 満足していない、満足していないぞ俺!と、悶々とした日々を送っていた私ですが、ついにやってきましたゴールデンウィーク。これほどウキウキするGWは今まで無かったと思います。そんな2004年5月6日、週間天気予報もチェックし、満を持して再度白川郷へ向けて旅立ちました。前回日本海ルートで白川郷入りしたので、今回は東海ルートからの白川郷入りを目指し、東名をチンタラ走りながら初日は名古屋に泊まる計画をたてました。途中DON’Tに立ち寄り、買ってはイカンと思いつつもTシャツを1着購入し、ビジネスホテルにチェックイン後にコメ兵に行き、ここでも買ってはイカンと思いつつもシャツを1枚買いました。DON’Tの伊藤さんがドラちゃんを見て「この単車なぐってるねぇ〜。」と言ってましたが、名古屋の方言で単車を改造していることを『なぐっている』と言うのでしょうか。
 翌日、ビジネスホテルを6時に出発しいざ白川郷へ。

 名古屋から白川郷までの道の中は途中まで東海北陸自動車道を使いました。早朝のため車が少なくて快適な走行。やっぱりドラちゃんにはこういう道をゆったり走るのが最高だと思い知らされます。

 で、ひるがの高原SAで一休み。大日ヶ岳とか白山とかを眺めることができますが、なんかスキー場として開発されちゃっていたりして山がかわいそうな気が・・・。まあ、冬になるとそんなスキー場にウキウキしながら私も行っていたので文句も言えませんが・・・。
 ひるがの高原SAを発ってすぐの荘川ICで高速を下り、白川街道を進むとすぐにあるのが御母衣湖と御母衣ダムです。とりあえずそのダムの大きさに見学したい気持ちに駆り立てられ見学してきました。
【白川郷到着】
 午前11時には白川郷に到着したので温泉に入ったり徒歩で白川郷を散策したりたっぷりと夕暮れまで白川郷を堪能する。で、これは泊まらないと気が済まないぞと思い、白川郷温泉の受付のお姉さんに『ここら辺で今日泊めてくれる合掌造りの民宿あったら紹介してくれない?』と聞いたところ、そのお姉さんのお友達の民宿に電話で問い合わせてくれて、めでたく白川郷の合掌作りの民宿『大田屋』さんに飛び込みで宿泊することに成功した。




 これが宿泊先のお世話にまでなった白川郷にある白川郷温泉『白川郷の湯』です。誰も入っていなかったので温泉の方の許可を得て中を撮影。黄土色でやや熱めのお湯ですが、旅の疲れがスッキリ取れます。

 露天もやや狭いながらありまして、そこから見る川の流れと遠くに見える合掌造りの家並みがまたたまらん!合掌造りの家を見ながら温泉に入るこの贅沢!いやホント来て良かった。

 またこの建物の外には足湯もあったので、ただで温泉を楽しみたい人はこの足湯を利用するのも良いかもしれないっすよ。私はこの白川郷を何周も回ったので、通るたびに足湯に足を浸けて休憩を楽しみました。
 こちらが今回飛び込みで宿泊することを受け入れてくれた『大田屋』さんです。夕方にこの宿の親父さんが飼っている牛の餌やりに連れて行ってくれたり、夜は晩飯の後も囲炉裏を囲んで色々と白川郷での生活や歴史等を詳しく教えてくださりました。また、この日は運良く(?)ここの宿のオヤジさんの幼馴染(現在八王子在住)の方も宿泊されていて、親父さんとその幼馴染さんの昔話や合掌造りの修繕についての話などを面白い漫才を見るように面白おかしく聞くことができました。

 ホント人と人との触れ合いを感じさせてくれる素晴らしい宿だと思いました。

 また、この宿はこの宿のイベントとして、田植えの体験をさせてくれたり先にも書いた牛の世話などの体験もさせてくれるのでホントに楽しかったです。
 さて、私が東京から二度も足を運んでまで見たかった景色がこの景色です。日本の原風景、心の故郷とはこのような景色ではないでしょうか。ここは展望台と呼ばれる城跡の高台なのですが、私は30分ほどこの場から離れられずにただじっとこの景色を眺めていました。この景色を見るまでホントに距離も時間も長かったなぁ〜としみじみと感じ、達成感は他人にはわからないくらい大きいものでした。
 この展望台へは反対側に舗装された道もありますが、大田屋側からはこのような自然に満ち溢れた道が用意されています。途中で2m近い青大将に遭遇したりしてビックリしましたが、こういう道も最近では歩いていないなと思いつつ、結構な距離をたまに『この道でホントに良いのか?』と不安になりながら登っていった。
 で、展望台の頂上はこのようになっています。この先に白川郷の全景を一望できる場所があります。


 白川郷を散策しているとつり橋をはさんで川向こうに蕎麦道場などの体験施設もあります。川の水はまだ雪が残っているところもあるように雪解け水でかなり水量が豊富でした。


 集落には何軒か合掌造りの中に入れるものもあります。合掌造りの家の中から外を見る眺めもまた格別なものでした。

 このほかにも画像に残していませんでしたが明善寺郷土館やどぶろく祭の館等も散策しました。

 白川郷は歩いてみると、広いような狭いような不思議な空間です。人が少ないシーズンに行けば本当にゆっくりとした時間を過ごすことができます。
 画像が悪いですが、これが私の見たかった白川郷の夕暮れです。完全に日が暮れるまで私はずっと眺めていました。合掌作りから漏れてくる明かりは暖かく、とても暖かく、ただひたすら暖かかったです。そして優しい明かりです。心が本当に洗われます。もうね、私が感動屋さんだったらきっと涙流していたと思いますよ。この景色を見るためだけでもまた行きたいと思っています。


 帰りは白川郷から関越道までのルートは下道を走りました。その途中には他に2つ、白川郷と同じく世界遺産に指定された合掌集落があります。当然私はその合掌集落群も道中単車を降りて見学した。

 こちらは五箇山菅沼合掌集落。田んぼが多く、白川郷に比べて更にぼくとつとした田舎の雰囲気のある合掌集落です。
 こちらは相ノ倉合掌集落です。こちらはここに到着するまでにウネウネした急坂を上って行かねばならず、ドラちゃんはなかなか苦労しました。宿泊できる合掌造りの家やお土産屋さんもありますが、この相ノ倉も上の菅沼集落も、規模としては白川郷とは比べ物にならないくらい小さなものです。ただ、本当に静かに時を過ごしたいのならこちらに宿泊するのもいいかもしれないなと思いました。こちらの合掌集落の夜も体験してみたいです。
 途中の川沿いで景色の良い所ではこのように休憩をとったりもしながらチンタラと帰路についています。この辺は岐阜、石川、富山県の県境近い場所ですが、5月で桜がようやく散ろうとしています。
 富山の中心富山市を抜けて国道8号線などを走り左手に日本海をチラ見しながらのチンタラ走行。いよいよ新潟入りと言う途中の道の駅(能生だったと思う)で食った和定食がめっちゃ旨かったです。刺身も味噌汁もご飯も何もかも旨い!日本海の幸最高でした。そして関越に入ってからは普通にチンタラ走行して家に帰り着きました。私の満足そうな顔を見て意外にもカミサンも喜んでくれました。もちろん名古屋のドントで買ったシャツなどは見せませんでしたが・・・。
【走行後記】
 日  程 2004年5月6日〜8日
 宿泊先 初日:名古屋のビジネスホテル  翌日:白川郷の合掌造りの民宿
 総距離 1000km以上は間違いないがど忘れ。
 燃  費 約25km
 主な立ち寄り先 名古屋 DON’T&コメ兵
            御母衣ダム
            白川郷
            五箇山菅沼合掌集落
            五箇山相ノ倉合掌集落



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