シアーズ　ローバックス　５０年代ジーンズ

　このジーンズは高円寺の古着屋で発見しました！ほぼワンウォッシュ状態で価格も比較的低めだったので、お買い得だと思ったのですが、その時はお金が無く「きぃぃぃぃぃぃっ！くやしぃぃぃぃぃぃ！」とハンカチの角を噛みながら悔しがりあきらめて帰宅。次の週におかねを用意してプチオフのついでにショップに立ち寄って、残っててよかったとほっと胸をなでおろしつつＧＥＴしました！

写　　　　　　　　　　　　　　真	備　　　　　　　　　　　　　　考
	○全体図　穿いた感じは腿、裾が細く、ウエストとヒップに余裕のある今までに体験した事の無いシルエットのストレートです！
	○パッチ　よくぞここまでの状態で残っていてくれたと、パッチフェチの私を感動させてくれた革パッチです！　このジーンズのパッチは私の持っているこの革パッチとビニール製のパッチがあります。６０年代に入るとビニール製パッチに変更になったようですが、本気で調べたわけではないので定かではありません。
無　し	○タブ　タブらしきモノはありません。
	○バックポケット　このジーンズの最大の特徴と言っていいバックポケットの形は、賛否が大きく分かれると思います！形としてはラングラーに近いような気がしますが、何と言ってもポケット上部の縦に潰したホームベース状のデニムは補強のつもりでしょうがかなり特徴的です！四隅を閂留めしてあるのもアクセントになっています！取り付け方は通常のポケットの上に、同じ厚さの生地を充てて縫っているだけです。　ポケットの縫製は全てストアブランド系らしく全部2本針ステッチです！　ポケット口裏の縫製はチェーンステッチでした。　見ての通り当然隠しリベットなんてモノはありません！(笑)
	○センターベルトループ　これもまたバックポケット同様かなり独特な逆三角形のセンターベルトループです！なぜにステッチは２本針をＶ状に縫ったんでしょう・・・。まあ１本針よりもアジはあります！　もちろん中央の膨らみ云々は無いッス！　取り付けられ方は後付けです。これをバンザイで縫い付けていたらそれはそれで変わっていると思います！
	○腰裏のステッチ　これもまた面白いディテールです！なんと上下ともチェーンステッチの２本針による縫製です！表側はシングルステッチの２本針縫いが見られます！何でも２本針かい！(笑)
	○コインポケット　フロントポケットのポケット口のカーブが、リーバイスやリーと逆方向にカーブを描くこれまた特徴的な形をしています。でも、これでもポケットへの手の出し入れには何の不自由も感じられませんでした。めくれないかと心配しちゃいますけどね！(笑) 　コインポケットの形はほぼ正方形です！　ポケット口裏は２本針のチェーンステッチでした。　ポケット外周の縫製は２本針による縫製でした。　スレーキの形はヴィンテージのリーバイスにもあるような形です。
	○サイドの補強　腰骨の所の両サイドの補強の縫製が股下よりも下まで縫われています。ムチャクチャ長いッスよ！
	○リベット　リベットはリーに使われているような形の無刻印の銅リベットが使われています！
	○トップボタン　ストアブランド系ではお得意のスナップボタンで、ＲＯＥＢＵＣＫＳの刻印入りの銅製トップボタンです。オスの裏の刻印には２９と刻印が打たれています！　ベルトエンドの処理はＶステッチでも四角ステッチでもなく、なんとボタンホールなどの縫製と全く同じ処理がされています！これも変わったディテールですね！
	○ジッパー　グリッパーのピンロックタイプが付けられています！　なお、言葉で説明するのが下手なので、画像を見て欲しいのですが、比翼の端とジッパーレールの間がやたらと広く、ちょっとでも比翼がめくれればそこにはジッパーが見え隠れしてしまいます！(笑)
	○裏から見た比翼の処理　何と、リーバイスの大戦モデルのように切りっ放しになっていました！
	○セルビッチ　耳幅１．７ｃｍ位ですが、それはもう耳幅にムラがあり、白場の面積の多い平耳のセルビッチです！表側へのアタリはあまり期待できそうにありません。
	○インシーム　インシームは２本針による縫製ですが、表側に使っている糸がオレンジと紺の糸なので、パッと見はシングルステッチに見えます！
	○生地　さすが５０年代モノと言うべき絶妙のめまい系生地です。触った感じ、穿いた時の生地感は、ＸＸ（５０年代）に比べると微妙に薄めで柔らかいような感じがします。