これは中野の古着屋さんで見つけたのですが、どこのジーンズなのでしょうか。かなりできはヨサゲです。知らないところでこれほどの実力派ジーンズがあったとはと、古着屋内でディテールチェックをして感激すら覚えました。古着屋さんで見つけたので、もちろん古着屋の店員さんもこれがどのようなジーンズなのかということはわかっていませんでした。しかし生地と言いパーツと言いなかなかしびれる造りです。最近ではレプリカ系の中で一番の当たりでした! これをアップして後日、BLOOPERSの葉月さんから、これは名古屋でレプリカブーム初期に作られた3大名古屋初期ご当地ジーンズの1本だとの報告を頂きました。ちなみにWHISKERSとは、ロシア語でヒゲの事だそうです。股のヒゲになぞらえたんですかね?今はもう作られていないあまり知られていないジーンズと言う事がわかっただけでも感謝感謝です! |
写 真 | 備 考 |
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○全体図 かなりのがに股シルエットです。ただ、これくらい思い切ったシルエットの方が501らしいような気がするのは何故でしょう…。 |
○パッチ パッチの取り付け方は腰帯上部を縫う際に一気にパッチも取り付けてしまう縫製がとられています。しかも上部のステッチは一度通った穴にもう一度針を通す生真面目で技術をアピールする縫製になっています。 素材は牛革です。 |
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○フラッシャー ロデオの柄がデザインされているフラッシャーが付いていました。 |
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○タブ WHISKERSの文字の中からWKSの文字だけ表に刺繍してあるレーヨン製片面タブです。 |
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○バックポケット フルカウントのような突き抜けタイプのアーキュエイトステッチが入っていましたが、片方だけ何故か抜かれていました。古着屋の店員さんが「この部分抜いたらリーバイスのアーキュエイトになりますよ」とか言っていたので、古着屋が試しに抜いたと言う可能性もありアリです。 ポケット口はシングルステッチによる縫製です。 ポケット外周の縫製は内外一気に縫う一筆縫いで、隠しリベットギリギリの幅で縫製されている技術の高さを垣間見る事ができます。 |
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○センターベルトループ 比較的太めでゴツめのベルトループです。 中央の膨らみはわざとらしくない程度で雰囲気よく盛り上がっています。 取り付けられ方は腰帯上部を縫う際に一緒に取り付けられる所謂バンザイ縫製で取り付けられています。 |
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○腰裏のステッチ 上部はシングルステッチです。 |
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○コインポケット 大きさはかなり大きく、ZIPPOを横に入れて2個がピッタリと収まります。ピッタリとですのでゆとりはありませんが…。 ポケット口裏には耳が使われています。 ポケット外周の縫製は2本針による縫製です。残念なのはここだけでした。 |
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○リベット W.K.S&CO−ORG−の刻印が両面に入った打ち抜きタイプの銅製オリジナルリベットが付いています。オリジナルリベットを作れる程の資金力を持っているところが作っているのでしょうか。 |
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○隠しリベット こちらも平たいタイプの銅製オリジナルリベットがついています。リベットの脇ギリギリを針が進んでいた事がこれを見てもわかります。 |
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○トップボタン なんとこちらも5つ全てにオリジナルのボタンを採用しています。支柱は銅メッキ、ボタン裏は銅と、かなり手も込んでいます。こんなマイナーブランドなのに、名の通っているブランドでも汎用を使っている所もあるご時世にこれはすごい事です。マジでこれをどんなブランドが作ったのか気になります。もちろん磁石を付けてみたら、ボタン表はアルミでしたが、銅メッキの支柱はくっつきました。 Vステッチも比較的普通のサイズの物になっていて誇張されるような事もなく私の一番好きな形になっています。 |
○セルビッチ 耳幅1.5cmと細身でちょうど良いくらいの太さの綾耳です。幅は比較的均一でラインは真紅です。 |
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○生地 糊がまだ付いた状態ですが、その時点で既に縦落ちするぞと主張している生地です。しかもわざとらしい粒感が無いです。染めも経糸を解いて見てみたら、なかなか染まっていて「簡単にはあなた色に落ちしないわよ」とお高い女のように主張してます。ムチャクチャ洗って穿きたい衝動に駆られます。マジでこのジーンズどんないわくのついているジーンズなのか気になります。 |
表示 | 未洗い時 | 洗濯後 | |
ウエスト | 34インチ | 35.5インチ | 洗濯後記載 |
レングス | 表示なし | 36インチ | 洗濯後記載 |
●ウィスカースの商品を楽天で探すならリサイクルショップ系しかないです。 |
INSTINCT (東京都) カンフル(滋賀県) カインド(滋賀県) |