日本で最初に国産ジーンズを大々的に売り出したブランドキャントン。このジーンズのブランドキャントンは、その頃の流れをくむ会社が作った物ではないのですが、キャントンの復活は国産オールドマニアにとっては嬉しかったのではないでしょうか。そのキャントンのシリーズの2ndと銘打って売られたこの550は、リーバイスの50年代のXXを意識し、クランチデニムと称するゴワゴワ感を前面に押し出したデニムを使ったXXタイプのジーンズです! このジーンズは名古屋に行った際にコメ兵で購入しました。コメ兵ではジーンズはほとんど買わないのですが(2002年年末までにリーバイス37501とこれだけ)、サイズが丁度あったのと、レングス短めの雪駄用ジーンズが欲しかった時期と合わさっていたので試着後速買いしました! |
写 真 | 備 考 |
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○全体図 穿いた感じは、お尻は普通の太さですが、裾に行くにつれて太さを感じるシルエットです。腿から裾まではほとんど太さの変わらないパイプドステムです。 |
○パッチ 往年のパッチに印刷されていたロゴに近いものが方押しされた鹿革パッチです。 |
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○タブ 両面CANTONの刺繍入りのレーヨン製タブです。なにやらイビツに丸まろうとしています! |
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○バックポケット キャントン独特の浅いVステッチは、元々はリーバイスのアーキュエイトを真似ての物ですが、これはこれで私は好きです!リーバイスに似て非なるものを作ることを第一に考えていた創業者大石氏のポリシーを感じます! ポケット口裏はシングルステッチです! ポケット外周の縫製は、一本針で内外別々に縫う縫製です。 |
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○センターベルトループ 上部は中央に縫われていますが、下部がセンターの巻き縫い分だけ左にオフセットされています。 |
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○腰裏のステッチ ベルト上部はシングルステッチです! |
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○コインポケット ZIPPO1つを縦に入れて、1.5cmくらいのゆとりがある大きさのコインポケットです。深さもZIPPOを入れると上の余分は1cmくらいです。 ポケット口には耳が使われています! ポケット外周の縫製は1本針による縫製です。綿糸の糸の染料が、洗濯等によりスレーキに滲み出ています。 スレーキの形は他のメーカーの通常のXXタイプジーンズのスレーキよりもシーム側のカーブが大きいです! |
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○品質表示タグ パッチの真裏に品質タグが付き、洗濯注意書きがコインポケット側(右側)のスレーキの腰帯との縫い合わせに付いています。 |
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○リベット 「O.T.&CO.−T.J−」の刻印が表裏両方に入っているオスの太さが太いタイプの銅製打ち抜きリベットが使われています。 |
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○隠しリベット 普通のリベット同様「O.T.&CO.−T.J−」の刻印の入った平たいタイプの隠しリベットです。気持ち薄い感じがします。 |
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○トップボタン 「CANTON PRODUCTS ★ O.T.&CO★」の刻印の入ったオリジナルボタンが付けられています。磁石を近付けるとくっつく鉄ボタンです。 ボタン裏には「C」の刻印が打ち込まれています。CANTONのCでしょうか。 Vステッチはやや深めです。 |
○セルビッチ 耳幅約1.7cmほぼ均一な幅でピンクのラインの入った赤耳です。 |
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○生地 色が落ちかけていますが、生地裏のところどころにCANTONの印刷が押されています。 生地はキャントンがウリにしたクランチデニムのゴワゴワ感が、なるほど納得と言えるゴワゴワ感です。 縦落ちもわざとらしくない縦落ちをします。 |
表示 | 洗濯後 | |
ウエスト | W34 | 35インチ |
レングス | L34 | 買ったときから裾上げ済 |
●キャントンのジーンズをまだ取り扱っているお店 |
・トライアングルライツ |