リーバイス 日本製&米国製551ZXXの比較


 1995年、505系としてはじめて復刻されたのが日本製551ZXXであった。その後1997年に米国製551ZXXが生産され始めると日本製は入れ替わるように姿を消した。今回比較させていただくのはこの日本製と米国製のレプリカの比較である。
日本製 備 考 米国製
60年代初期の復刻版 ○設定年代 1963年モデル。
○パッチ
 日本製は551Zの表示、米国製は551ZXXの表示である。
 そして当然米国製のパッチのみにMADE IN USAの印刷がある。
   ○タブ
 LEVI’Sの刺繍の糸が、日本製は真っ白なのに対し、米国製は少しシルバーがかった光沢がある。
 刺繍のきめの細かさは米国製の方がきめ細かい。
  


○品質表示タブ
 作られた年代もあると思うが結構違いますね!


○股のステッチ
 日本製は最後まで平行なステッチでしかもその最後にはかんぬき止めの処理が施されていて、右斜め上の補強のかんぬき止めがオレンジの糸を使っているのに対し、米国製は末広がりになっていて手縫いのような雰囲気のいびつさもあり、右斜め上の補強のかんぬき止めも黒の糸が使われている。
○バックポケット周辺
 日本製のアーキュエイトステッチはきれいに均一なのに対し、米国製のアーキュエイトステッチはやや右上がりのいびつな形である。
 大きさの比較をしようと思ったが、いくらプリシュランクとは言え米国製は未洗いなので、大きさの比較はやめておく。




○トップボタン周辺
 日本製トップボタンの方がつやがある。日本製のトップボタンは日本製によく見られるJ22.米国製は555。
 Vステッチは米国製の方が急角度で、直線にもムラがあり手縫いの雰囲気をかもし出している。






○リベット
 お互いにカバーリベットを採用しているが、裏から見ると日本製は銅製、米国製はアルミ製のオスを使っている。


○スレーキの形
 こんなところまでこだわりたくはなかったのだが、形の違いを見つけてしまったので掲載しておく。
○セルビッチ
 日本製が平織りなのに対し米国製は綾織のセルビッチである。
 太さは両方ともほぼ同じ太さ(22〜24mm)であった。
○インシームのステッチ
 日本製の糸は紺を多用している。このインシームだけでなくほかにも多数紺の糸を使っているところがある。
日本製唯一のオレンジ色のステッチを使っている部分もシングルステッチによる縫製で、米国製はその部分はチェーンステッチである。
○その他
 センターベルトループは両方とも同じような形でずれている。
 バックポケット裏のステッチは両方ともシングルステッチだった。
 コインポケット裏はお互いに耳使いではないが、日本製がチェーンステッチで縫製されているのに対し米国製はシングルステッチによる縫製であった。


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