ジーンズ辞典


 とりあえずJeans Pavilion内のコンテンツのワードや、BBSで聞かれたことや、私の知っている言葉を網羅しています。説明不足や記載していない単語がありましたらBBSやメールで教えてください。私も頑張ってチョクチョク追加させていきます。
 また、意味の後部にお遊びでくだらない余談を入れているワードもありますが、ためになることは一切書いていません。読んでもかまいませんが記憶に残さないくらいの勢いで読み飛ばしてください。ジーンズやアイテムに全く関係ない単語も極稀にありますが、気にしないでください。
 ついでに別冊ライトニングのデニムスタイルブック2の辞典にこのジーンズ辞典の単語が結構パクられておりますので、そちらもお持ちでしたら比較してみてください!雑誌にパクられるとは思いませんでしたが、参考にしていただけてよかった・・・・のかな?うちのカミサンは「あんたのヲタク力もたいしたもんだね」と褒めてくれましたが(笑)。

目次

単    語 意                   味
 
アーキュエイトステッチ
(アーキュエットステッチ)
 リーバイスのバックポケットの燦然と輝くアーチ状のステッチ。そのモデルはアメリカの象徴イーグルとも引き絞った弓ともいわれるが、どちらかははっきりしていない。
 1873年に考案されそれ以後リーバイスのバックポケットに燦然と輝いているディテールだが、まねをするメーカーが数多く、1943年に商標登録された。
 とにかくジーパンのバックポケットに、これほどピッタリとマッチするステッチは今のところどこのブランドにもメーカーにも存在しないと私は真剣に信じている。
 ちなみに私の作るレザーアイテムにも、リーバイスに敬意を表して必ずと言っていいほどアーキュエイトステッチチックな曲線を使うが、商売にはしていないので許して欲しいところである。
R MR(アール・エムアール)  Leeのピスネームタグに付く年代特定に役立つパーツの一つ。1946年よりLeeの刺繍のみの黒タグが付けられ始め、1962年からサークルR(○の中にR)がLeeのネームの後に入り、1960年代後半からはサークルRの下にMRが入るようになった。
Iタイプ  リーバイスのヴィンテージにあるパッチ表示のディテールの一つ。特にIタイプは502によく見られるアルファベットである。
 XX期からBig−E期に変更する1966年〜69年までの短い間に存在したレアなモデル。工場説と品質説の2つが最初の頃はあったが、現在有力な説は製品管理部門を新設したなごりと思われている。タイプ物にはこの他にAタイプSタイプFタイプがある。このIタイプがクローズアップするまではかなりの勢いで品質管理の記号説が有力だったのだが、このIタイプの存在から品質管理説では説明がつかない事が多々ある。そのため製造工場説もいまだ根強く主張されている。この論争はいつ終わるのか私にもわからない。ちなみに私は製造工場説の方が馴染むのではないかと思っている。
IDEAL(アイディール)  アメリカのジッパーメーカー。まだ駆け出しの頃の私は『イデアル』と読んでえらい恥ずかしかった時期もあった。
アイヴィ・エンボスト・ボタン  『月桂樹ボタン』の別称
アイレット  ブーツやスニーカーの紐を通すハトメの穴のこと。通気穴(ベンチレーション)のことを指すこともある。
アウトシーム  前身頃と後身頃をあわせて縫った際に、外側にできる縫い合わせのこと。ヴィンテージジーンズではセルビッチがあることが多い。
赤タグ  JP内では主にLee&Leeタイプの腰帯裏に縫い付けられているインサイドネームのこと。1950年代まで使われていた。なお、赤タグの中でも3タイプほどあるらしく、SHURANK入り、斜めeSHURANK無し、横eと新しくなってくるようだ。
赤タブ  JP内では主にリーバイス&リーバイスタイプのバックポケットにちょこんと付けられている小さなピスネームタグのこと。1936年9月1日、ロデオ大会で自社のジーンズがどれかわからないとのクリス・ルシア女史の発案から、リーバイストラウス社が付けたのが始まり。米国では1938年に登録商標され、他のメーカーが取り付けることはできなくなった。
 余談ではあるがドゥニーム等の国産レプ系ブランドは、国内では威風堂々と赤タブを付けちゃったりなんかしているが、海外モデルでは赤タブは付けない。国内では赤タブ業者が1社しかないから、リーバイスジャパンがクレームをつけると赤タブ製造工場が潰れて自社の赤タブも輸入に頼らなくてはいけなくなるからあえて見逃しているという説まであるが、海外ではそれはまかり通らないらしい。
赤耳 1.セルビッチの耳の部分に赤い糸が使われているもの。概ね1本だが、2本ある物や全部赤い糸を使用したものもある。セルビッチについてはセルビッチ参照。

2.リーバイスヴィンテージジーンズの中で、耳付きジーンズの最終モデル。1975年頃〜1983年までのモデルのこと。

3.酔っ払って耳だけ真っ赤にしているオッサンをたまに見ますね。ジーンズネタには関係ありませんが・・・。
アクションプリーツ  Action(=動作)pleats(=ひだ)の名前のとおり、衣類においては動きをスムーズにするために付けられるひだのこと。細身のシルエットの服でもこれが背面の肩などにあると、とても動きやすい。ラングラーのジージャンなどにはこれがあるのでとても動きやすいし、ライダースジャケットでもこれがあるととても動きやすい。
アジャスター  ジーンズ系でこの言葉を使うときは、ジーンズのウエストやジージャンの腰部分の調節をするモノのことを指しています!ボタンによる調節やシンチを使った調節などがある。リーバイスの1stはシンチによる調節、2ndはボタンによる調節である。
 アジャパーって下らないギャクが大昔あったようですが、私も知りませんしネタにもならないので、話を広げられず書いてて非常にへこんでます。一つ一つに笑える小ネタなんて書いていけるわけねーよ、ちっくしょぉ〜!
アタリ  簡単に言えば色落ちのこと。腿のアタリなら腿の色落ち、耳のアタリといえば生地の外側の表に現れる耳型の色落ちのこと。別にアタリが出たからといってもう1本ジーンズがもらえるわけではない。
アッパー  靴の甲の部分のこと。とにかくここでは下から打ち込むパンチのことではない。間違えるな。
アメカジ  アメリカンカジュアルの略。
 基本的にアメリカ人でも白人のカジュアルファッションである。
アモスケイグ  1922年までリーバイスに生地を下ろしていた生地屋。1915年にコーンミルズ社もリーバイスに生地を下ろすようになり、品質競争に負けたアモスケイグの生地は1922年以降リーバイスから取り引きされなくなってしまった。
綾織り  生地に綾目ができる織り方、又は綾目のある生地を呼ぶ。デニム生地も綾織の一つであり、デニムをまじまじと見ていただければわかる通り、斜めに綾目ができているのがわかるはずだ。(ブロークンデニムを除く)
 余談ではあるが、綾取りとは全くの無関係である。
右綾』『左綾』参照
綾耳  セルビッチの端が綾織でできている耳のこと。
 生地の表に耳のアタリを出すには、綾耳の方が平耳に比べて淵のアタリがクッキリハッキリ出るし、ヴィンテージの501は綾耳であるため、ジーパンヲタクは耳は当然綾耳であることを望む。
アラスカン・ライニング  リーがジージャンの内側に貼るブランケット・ライニングの呼び方。ストームライダーのブランケットもアラスカン・ライニングと呼んでいる。アラスカの寒さにも耐えられると言う心意気を感じるが、アラスカで中にスエット1枚、その上にストームライダー羽織って屋外に放り出されたら、確実に凍死するので間違ってもやらないように。
アルパカ  南米山岳地帯で飼育されているヤギに似たラクダ科の家畜のこと。その毛が織物や衣服の表地、裏地に使われる。
アローポケット  ラングラーのデザイナーであるロデオ・ベンがデザインした矢のような形をしたポケット。ウエスタンシャツによく見られる。
 
イエローステッチ  黄色い糸の事。日本のレプ系ジーンズメーカーで黄色い糸を使っていればだいたい綿糸である。リーバイスの復刻ではイエローでもスパンである事のほうが多いので注意。騙されるな!
インシーム  前身頃と後身頃をあわせて縫った際に、内側にできる縫い合わせのこと。
 リーバイスではインシームの表に出るステッチがシングルステッチだと時代が古いジーンズで、赤耳の中期以降になると、ダブルステッチになる。そのうち1本がジーンズの色に近い紺色の糸で縫われているので、遠目に見るとシングルステッチに見える効果があるが、騙されるな。
インターミディエト・ゾーン  10℃〜マイナス10℃の気温域のこと。
インターライニング  中綿のこと。
インターロック  縫製方法の1つ。生地を合わせ縫いしてその端をかがり縫いする縫製方法である。現行ジーンズのインシームアウトシームにはよく見られる縫製である。
 まあ、読むだけではイメージがわからないと思います。画像見た方が早いと思うので画像が掲載されるまでググる等の検索をして他で見ててください。
インチ  長さの単位。1インチは2.54cmとされています。
 学生時代、数学で散々苦労させられ、友人とは小数点第何位まで覚えられるかと、無駄に記憶力勝負した円周率は、ゆとり教育の悪影響でいつのまにか3.14から3になっていましたが、1インチが2cmになる事はまずないと思いますのでご安心を。
インディゴ  天然インディゴ合成インディゴに分けられる。合成インディゴも天然インディゴに混ざっている雑物を完全に取り除けば成分は全く同じ。
 日本の藍も大まかに言えばインディゴである。
 『天然インディゴ』『合成インディゴ』参照
 余談ではあるが、インディゴ染めのTシャツやスエットを着たことが皆さんはあるだろうか。着たことのある人は新品のインディゴ染めのシャツを脱いだ自分の体を見て、「こ、これは人間の肌の色じゃねーよ!」と、自分の体に愕然としたことがあるはずだ。かく言う私もかなりの汗かきのため、体がまだらな真っ紺々に染まっていて「俺は人間なのか・・・」と泣きそうになったことがある。
 
ウーフ  『緯糸(よこいと)』の意。
ヴィーバー仕上げ  布や革のケバを除去してツヤを出す加工のこと。
ウエスト ハイ オーバーオール  まだジーンズと言う呼び名が無かった時代のジーンズの呼び方。リーバイスはジーンズと言う呼び名が誕生してからもしばらくこの名で呼んでいた。プライド高すぎ。
ウォッチポケット  別名 コインポケット
 主に右側のフロントポケット口付近に付けられているポケット。名前の由来は、まだ腕時計よりも懐中時計が主流だった時代に、このポケットに懐中時計を忍ばせていたことによる。
 その後、腕時計が持ち歩く時計の主流になると、このポケットにはコインを入れるようになったらしく、コインポケットと呼ばれるようになったらしい。
 しかしコインポケットと呼ばれてはいるものの、コインを入れても出しずらくてしょうがない。むしろジーンズヲタク達はこのポケットにはZIPPOを忍ばせてアタリを楽しむ。そのうちジーパンヲタク達からジッポーポケットとかライターポケットとか呼ばれ出す日も近い?んなわきゃないか。
ウエスターナー  1959年からリーの作っているコットンサテンのジーンズやジージャン等の商標名。オフホワイトやホワイトブルーなど、様々なカラーがあった。
ウエストバンド  ジーンズの腰部の帯のこと。
ウェフト  『緯糸(よこいと)』の意。
打ち抜きリベット  中央に穴の開いた円盤と、円盤に突起の付いたパーツで構成されるいたってシンプルなリベットのこと。リーバイスでは60年代に被せ式リベットが登場するまで使われていた。打ち抜いたリベットの表面には、打ち抜いた部分にデニムのかけらが見えたりするのが、ジーンズヲタク的にはぐっと来るディテールの一つになっている。
裏リベット  別名 コンシールリベット隠しリベットとも言う。
 1934〜35年頃採用され、1937年9月1日に特許が下りている。1966年までのディテール。当時それまで主流だったバックポケット口の表リベットが、カウボーイの大切な鞍や家具等を傷つけると言うクレームが多数あったことから開発された。今となってはコレが付いているのが一つのステータスとなっている。
 
EVERY GERMENT GUARANTEED  1960年代始めまでリーバイスのジーンズ全てのパッチに記載されていた文字。これがついていると通称ギャラ入りと言われる。
 破れたら交換すると言う保証をうたっている。
Aタイプ  リーバイスのヴィンテージにあるパッチ表示のディテールの一つ。
 XX期からBig−E期に移行する1966年〜69年までの短い間に存在したレアなモデル。工場説と品質説の2つが最初の頃はあったが、現在では製品管理部門を新設したなごりと思われる。Aは優秀の意と言われている。この他にSタイプFタイプ等がある。
 ただし品質管理の記号と言う説も有力な説ではあるがASF以外にもIと言う記号のついたパッチもあったりして説明がつかない事が多々あるため、製造工場説もいまだ根強く主張されている。この論争はいつ終わるのか私にもわからない。ちなみに私は製造工場説の方が馴染むのではないかと思っている。
エクリュ  『生成り』の意。
S501XX  第二次世界大戦中に存在した501XXのロットナンバー。第二次大戦中の物資統制の中で簡素化された501XXのフラッシャーに「For The Duration(戦争が終わるまで)」と言う断り書きを付け、パッチにも「S=Sinplified」の文字を付けて軍隊向けに発売されていた。(そう、対戦中のリーバイスS501XXは民間向けには作られていなかったのだ)
 アーキュエイトステッチがペンキだったり、コインポケットや股のリベットが省略されたり、バックストラップが取り外されたり、ボタンが市販の月桂樹ボタンに変更されたり、スレーキの生地が変わっていたりと、変更と言うか簡素化された箇所を数え上げると涙が出るくらいかわいそうなモデル。それゆえその特別なディテールが一部マニアにうけている。
 『大戦モデル』参照
Sタイプ  リーバイスのヴィンテージにあるパッチ表示のディテールの一つ。
 XX期からBig−E期に移行する1966年〜69年までの短い間に存在したレアなモデル。工場説と品質説の2つが最初の頃はあったが、現在有力な説は製品管理部門を新設したなごりと思われている。この他にAタイプFタイプ等がある。Sは「SATISFACTRY=良」の意と言われている。
 ただし品質管理の記号と言う説も有力な説ではあるがASF以外にもIと言う記号のついたパッチもあったりして説明がつかない事が多々あるため、製造工場説もいまだ根強く主張されている。この論争はいつ終わるのか私にもわからない。ちなみに私は製造工場説の方が馴染むのではないかと思っている。
S撚り(エスより)  別名『右撚り』『逆撚り
 糸の撚り方のひとつ。糸を縦にして下を右回転させて撚る。ジーンズを構成するデニム生地においては、S撚りで作られる糸で織られたデニム生地はあまり無い。逆撚りと呼ばれるだけあって、本来はZ撚りが主流になるのだろう。
Fタイプ  リーバイスのヴィンテージにあるパッチ表示のディテールの一つ。
 XX期からBig−E期に移行する1966年〜69年までの短い間に存在したレアなモデル。工場説と品質説の2つが最初の頃はあったが、現在では製品管理部門を新設したなごりと思われる。Fは「FAILURE=不可」の意と言われている。この他にAタイプSタイプ等がある。
 ただし品質管理の記号と言う説も有力な説ではあるがASF以外にもIと言う記号のついたパッチもあったりして説明がつかない事が多々あるため、製造工場説もいまだ根強く主張されている。この論争はいつ終わるのか私にもわからない。ちなみに私は製造工場説の方が馴染むのではないかと思っている。
エポレット  別名 肩章、ショルダーストラップ。
 ライダースジャケットやフライトジャケットの肩の部分に付く帯のようなもの。誕生は18世紀中ごろの軍事衣料だったようで、階級章を付けるために付けられた。他にも倒れて動けない人間(死体も含む)を引きずり出すために使われるという話もある。ライダースジャケットでは主にダブルのライダースジャケットに付いていて、シングルのライダースジャケットに付くのは余りない。
 私はかなりのなで肩なので、エポレット内にバックの紐をもぐり込ませて紐が肩からずり落ちないようにするのにも役立っている。
エンブロイド  Embroid(=刺繍)のこと。
 
OLS  オリジナル・リーバイス・ストアの略。日本では1999年9月25日に原宿にオープンしたのが最初である。
オートマチックジッパー  つまみがいかなる角度であってもスライダーを止めることのできる機能を有するシステムを持つジッパー。つまみに引っ張る力を加える事によりロックが解除される。代表的なジッパーにタロン42ジッパーがある。
 余談ではあるが、オートマチックに開いてしまうジッパーは欠陥品である事は言うまでも無いので即交換しよう。
オーバーオール  上下つなぎの衣類の事で、胸当てだけ付いているデニムやヒッコリーのオーバーオールは特にジーンズヲタクたちの間ではよく見かけるものだろう。
 また、リーバイスも50年代まではジーンズとは呼ばずに「ウエスト・ハイ・オーバーオールズ(ウエスト上までのオーバーオール)」と呼んで、なかなかラングラーが呼びだした『ジーンズ』と言う呼称は使いたがらなかった。
オーバーダイ  一度染色した生地の上に再度染色する染色方法。
オールインワン  日本名:つなぎ
 ジャケットとパンツが一体になったウエアで中に着ている服の汚れ防止の作業着としての性格を持つ。オーバーオールも広い意味ではこの中に入る
オールド  リーバイスで言うと、赤耳終了後に脇割縫いになってからの黒かんぬき、紺かんぬき、グレーかんぬきあたりの時代のジーンズを指す。概ね81年から83年くらいの時代のジーンズを指す。他に特徴としては内側の表面に現れるステッチがシングルステッチであるという事が上げられる。
 ヴィンテージと現行の狭間に生きるどっちつかずで価値もあまり認められない可哀想な存在である。可哀想な点だけ見ればオールドミスと(以下略)。
オイルクロス   布をオイルに染み込ませて強度を上げた布パッチのこと。
オイルレザー  なめしの段階や仕上げの段階でオイルをたっぷり含ませた革。
オフセット・センター・ベルトループ  ジーンズのセンターベルトループが縦ヨーク中央ではなく、ずらして取り付けられている物のこと。縦ヨークに取り付けると、針飛びや針折れを極力なくそうとしての取り付け方と言う説が有力ではあるが、50年代初期から後期にしか見られない取り付け方であるがゆえに、「大戦中や戦前でも中央にセットされていたのに何故?」と思う事も多々ある。
 しかしジーパンヲタクにとっては、オフセットされたセンターベルトループの方が好まれる向きもあり、ごくわずかの期間しか作られていなかったであろう革パッチでオフセットされたセンターベルトループのレプリカジーンズのなんと多い事か・・・。
オレンジタブ  1970年頃からリーバイスの大量生産品(ライン8)に使われていたタブ。レッドタブでは1本針で縫われているようなバックポケットや股の縫製が、2本針による縫製をされて縫製の行程が簡素化されているのが特徴である。
 その他にも80年代中期頃までのオレンジタブは、コインポケットの作りや縫製が簡素化されていたり、リベットが省略されていたり、外側の縫製が脇割りでなく巻き縫いになっていたり、パッチが無かったりと様々なディテールにおいてレッドラインとの違いが見られる。
 現在のオレンジタブの定義については現在調査中。追加更新させていただきます。
下ろしたジーンズは元には戻らない  私が敬愛してやまないジーンズの先輩から聞いたありがたい言葉。直訳すれば『ノンウォッシュのジーンズは糊落としの儀を済ませてしまったら元には戻らない』と言う意味になるのだが、ジーンズのみならず、取り返しのつかない事をしてしまった際に用いる言葉。
 所帯持ちのジーパンヲタクであれば、この言葉は心の芯まで染みる言葉確実。
オンス  重量の単位で、1オンスは28.4g。
 ジーンズではデニム地の厚さを示し、通常ジーンズで使用されているデニムは11〜15オンスである。13〜14が標準の重さで、それを中心にそれ以下のオンスの生地はライトオンス、それ以上のオンスの生地はヘヴィオンスと呼ばれる。
 参考までに、いかりや長介の名台詞は『オイッス!』であった。・・・・・・・・・・・・・・・・・あぁ?意味わかんないだ?ああそうさ、意味はないさ、ネタが思い浮かばねーんだよ!(逆ギレ)
 
カーフ(カーフスキン)  生後6ヶ月以内の子牛の革のこと。
買い電波  人に買わせるために発せられる煽りのこと。
 BBS上ではかなり親身に発せられる事が多く、オフではとんでもなくつまらない物を押し付ける時に発せられることが多い。
 自分に全く興味のないものでも、心にも思っていないことでも、とりあえずその商品をベタ褒めし、商品を持ち上げて、嘘八百の超ディテール解説まで駆使して相手を買いモードにさせたら勝ちです(笑)。
カウハイド  生後2年以上のメス牛の革のこと。ステアハイドに比べてきめが細かい。
隠しリベット  『裏リベット』参照
革新織機  それまでの織機だったシャトルの往復で織る織機に変わり、新たに製造された大量生産に適応した織機。空気の力で緯糸を通し、それまでのシャトル織機をはじめとする力織機よりも幅の広いデニムを織り、何倍もの速さで生産できるそれこそ革新的な織機だった。
 ただ、デニムを構成する糸の均一化と相まって、80年代中期以降のリーバイスの生地はノッペリ平坦な生地になってしまい、それが逆に味わいをなくしたとジーパンヲタクの間では不評である。ただ、それは革新織機のせいではなく、デニムを構成する糸の均一化による事が多い。ムラ糸で織れば革新織機で織られたデニムでも縦落ちや点落ちはするのである。
ガスコンロ  本来調理器具であるガスコンロではあるが、ジーパンヲタクの間では毛焼きに使う人もいる。火事には気をつけよう。
かせ染め  ジーンズで言えば主に天然インディゴ染めのジーンズに使われる染め方。ジャブジャブ浸けては乾かしを繰り返すため、経糸の芯まで染まってしまうのでジーンズの醍醐味である色落ちを楽しむ事はできない。枷染めジーンズは「色を落とす」のではなく「色が褪せていく」のを楽しむのが正解です。通常のジーンズの経糸の染め方はロープ染色です。
ガゼット  スエットの首元にあるV字の伸縮補強布のこと。以前は汗止めとの説があったが、脱着の際の伸縮を助けるためのものと言う説が実のところ正解。
片玉縁  玉縁をポケットの片縁にあしらったもの。
片耳  その名のとおり、脇割りの片側にだけ耳を使ったジーンズのアウトシームのことを言う。
片面タブ  タブの片側にだけネームなどの刺繍が入っているタブのこと。両方に入っている場合は両面タブと言う。
カバードボタン  カバーの付いているボタンのこと。今現在世間一般で見られるジーンズのボタンのうち、ドーナツボタン以外は全てこれかなと思えるほどよく流通しているボタンである。
 要するにドーナツボタンの中央部のくぼみをカバーして隠しちゃっているボタンのことです。
カッパーリベット(カパーリベット)  銅製のリベット。
 リーバイスのジーンズはヤコブ=デイビスがリベットによる補強を発明し、リーバイスと共に特許をとってからは、一貫してこの仕様であった。よって、古くから継承されているモデルや復刻などは概ねカッパーリベットを使用している。
 なお、リーバイスのパッチにも37モデルまではCOPPER RIVETEDと帯のところの表示はされており、大戦モデルよりORIGINAL RIVETEDと表示されるようになった。
カビキラー  ジーンズの大敵。
 これにかかるとどんな真っ紺々なジーンズもあっという間にそこだけホワイトジーンズになってしまう強烈な要注意アイテム。お風呂掃除やトイレ掃除の時には特に注意しなくてはいけない。掃除に夢中になっているあなたの足元で静かに起きている悲劇に早く気付いてくれたまえ。
かぶせ式リベット
(かぶせリベット))
 リベットのオスが表に出ないようにキャップの付いているメスを用いたリベットのこと。このリベットの出現により打ち抜いたジーンズの生地がリベットの押すの淵からはみ出すのを見ることができなくなった。しかし、それ以上にこのかぶせ式リベットのメリットがどこにあるのかが私にはわからない。突起部の表面が滑らかになったことくらいしか・・・。
 オスに何か被せられたと書くと、男としての味気なさが(以下略)。やっぱり何も被せない生が(さらに以下略)。
カミサン  ジーンズ収集に関する最大にして最強の敵。
 もしうちのカミサンが私の趣味全てに対して寛大になってくれる方法をお教えくださった方には、もれなくノーベル平和賞を差し上げようとマジで思っている。
紙パッチ  リーバイスにおいては、革パッチでは使い込んでいくと縮んでしまい、表示が見えなくなってしまうと言う問題から1955年に変更されたパッチ。革に比べ耐久性が良いと言われている。
カムロックジッパー  ピンロックジッパーだと使い込んでいるうちにピンが擦り減ったり折れてしまったりする問題が発生したため、その対応策としてピンロックを強化、発展させしたジッパー。
 特徴は2つの爪(カム)で、ジッパーのムシそのものを押さえるところにある。551ZXXや501ZXXなどのヴィンテージでも古いモデルや502に使われたジッパー。噛んでロックするジッパーとでも覚えておきなさい(面白い事が思い浮かばなくなってきたので半ば投げやりです)。
買わずに後悔するよりは買って後悔した方がマシ  そのマンマの意味です。「あ〜あれ買っとけば良かったなぁ〜」と後悔するのは後ろ向きで女々しい考えです。それに比べて「あぁ〜、こんなの買っちゃったよ!さて、どう笑いに転換させようか。」と後悔することのなんと前向きなことか。これを読んでいる皆さんにもぜひこのようになっていただきたい。
革パッチ  リーバイスにおいては紙パッチ誕生の1955年より以前に使われていたパッチ。今となってはそのディテールが重宝され、縮みにアジがあるとされている。逆に言うと縮まない革パッチは駄目パッチとされているようだ。
 Leeのトゥイッチラベルも革パッチの一つである。
関西スペシャル  高坂ミシンと言うユニオンスペシャルの販売をしていたメーカーが作った
国産チェーンステッチ専用ミシンのこと。作った理由は「海外よりも高品質のジーンズが国内で作れるなら、ユニオンスペシャルに負けないミシンを国内でも作ってやろう!」だとかそうでないとか・・・。確かにこのチェーンステッチで裾上げしてみると、ユニオンスペシャルとそう大した差も無い裾上げができる。
かんぬき  別名 バータック
 縫製による補強の一つ。
 リーバイスのバックポケットでは、隠しリベット廃止後の1967年に採用された補強方法。その頑強さは隠しリベットと同様とされている。

 赤耳後のレギュラー501でも黒かんぬき、紺かんぬき、グレーかんぬき等は、レギュラーとは別とされ、ちょっとプレミアが付いている。これもヴィンテージジーンズの値段が高くなり過ぎたためなのだろう。
 
キット(キットスキン)  子ヤギの革のこと。
キップ(キップスキン)  生後6ヶ月から2年くらいまでの大人になる前の牛の革のこと。
生成り(きなり)  別名 エクリュ
 漂白したり染色されていない生地本来の色のこと。ウエスターナーを筆頭とするサテンジャケット等の生成りはよく古着屋でも見かける。
ギミーブック  ラングラージーンズに付けられた1954年から52種類のカウボーイのストーリーのギミーブックがとても有名。
 その元になったものは1945年にブルーベルが衣類に付けはじめ、1948年からラングラーの商品に付けられた保証書(クオリタグ)である。これらのギミーブック(クオリタグ)も年代別、ターゲット別に多種多様なものが作られていたようだ。
 余談ではあるが、ギブミーチョコレートと米兵を追いすがる日本の少年を題材にしたストーリのギミーブックは無いらしい。(苦しいなぁ〜・・・ギブミーブック・・・)
逆撚り  『S撚り』参照
ギャラ入り
(ギャラ付き)
 60年代初期までの501XXのパッチに記載されていた、品質保証の一つ。EVERY GERMENT GUARANTEED(簡単に言えば破れたら交換する)と言うリーバイスのXXデニムに対する自信の表われ。
 決して金(ギャラ)が入ると言う意味ではない。
ギャラ無し  501XXをこれで区別する場合が多い。
 1960年初期以降の501XX後期モデルから今に至る501には2000年の505や517を除けばEVERY GERMENT GUARANTEEDの表記が殆んど無い。
 なぜ外されたかについて、はっきりしたことはわからない。『う、うちのジーパンもうダメや・・・』って自信がなくなっちゃったわけではないと信じたいです。
 余談ではありますが、私もこんなサイトやってますけど、お遊びでやってますのでギャラは無しでやってます。お金取らないってことでありますが、間違った薀蓄を掲載しちゃっていて、それを元にあなたが恥ずかしい目にあっちゃったとしても、保障はしませんと言う意味も含みます。
ギャランティ・チケット  リーバイスのフラッシャーの真下についている長方形のラベル。5年ごとに更新されるFOR OVER ●● YEARSの帯が印刷されていて、製造年の年代特定に役立つ。しかし、FOR OVER 140 YEARSの後はギャランティチケット自体が廃止され、現行品には付かなくなってしまった。廃止がとても残念な味わい深いパーツであった。
ギン面  革の表面のこと。
 
クオリタグ  ブルーベル社が1945年より自社商品に付け始めたクオリティを表示するための品質表示タグ(と言うか冊子)のこと。
 内容は返金に関する説明と、ショートストーリーのアメリカンコミックで構成されている。
 ラングラーに付けられていたギミーブックはジーパンヲタクなら一度は聞いたことがあるであろう有名なクオリタグである。
クラウン ジッパー  私が最強だと信じて止まないジッパー。他社のジッパーのムシがプレス式でジッパーテープに取り付けられるのに対し、クラウンのジッパーはダイキャスト製法と言うジッパーテープに直接型に流し込んだムシを鋳造するという方法をとった。そのため、ムシの角が殆どなく、スライダーの上げ下げが他社のジッパーと比べて全く別物と言うくらい滑らかで、ムシの形状もまた独特。
 私が特に好きなのはバネ式のスプリングカムロックジッパーで、これがあれば丼飯2杯は行けるだろう。ただしCCになってからのジッパーもやはりスライドが滑らかで、これもまた好きである。
グリッパー  ジッパーブランド名の一つ。古くからあるジッパーではあるが、スコービルジャパンが商標を持っている。
黒タグ  Leeのジージャンの101J後期タイプから登場したネームタグを呼ぶことが多い。登場は1960年代中期からで、これも100%COTTONやR・MRが入るとかの文字が入るとかUNION MADEの文字が消えるとかで年代を特定する目安になる。101Jから220にナンバー変更になったときには黒タグ内からロットナンバーも消えた。
 なお、ラングラーやリーバイスにも黒タグはあり、ラングラーにおいては年代特定にも役立つ。
黒タブ  Leeやラングラーに付けられているピスネームを呼ぶことが多いが、黒いピスネームなら全てこう呼んでいる。LeeならR・MRの有無で年代を特定する役割を持ち、ラングラーならその文字の大きさでおよその年代の区切りができる。
 リーバイスにも黒タブはあるが、オレンジタブへの移行期にジーンズに付けられた黒タブは、スリムなのに耳が付いているとか、なかなかに味わいのあるモデルが多い。
 黒ブタとはあまり読み間違えないが、重度のジーパンヲタクなら黒ブタを黒タブと読み間違えることもあるかもしれない。
クロッチリベット  別名 股リベット
 股部分に付けられたリベットのこと。
 1942年第二次大戦中の物資統制の中で不必要なものとして廃止され、大戦後も復活しなかったディテールの一つ。
 当時の重役が焚き火をしていて火傷をしたから廃止になったと言う説もあるが、これは嘘。ヨッッパライの戯言かひょうきんなオッチャンが喋ったジョークを真に受けた人が流した情報ではなかろうか。
 実験君でやるにはなかなか勇気が要る実験だと思うが、想像するにそんなにリベットが熱くなってヤケドするほど火の近くにはいないはずである。だって熱いじゃん。
 
月桂樹ボタン  別名 『アイヴィ・エンボスト・ボタン』『リーフ・ロゴ・ボタン
 ドーナツボタンのタイプの1つで、輪の表面に月桂樹の彫りがあるものを呼ぶ。
 月桂樹ボタンをジーパンヲタクに広めたたのはリーバイスが第二次世界大戦中、物資統制の中に利用することを余儀なくされていた金属製の汎用ボタンであろう。ただ、大戦中でなくてもストアブランド系等の衣類には使われていたのが確認されているので、第二次大戦中だけのボタンではなかったようだ。
 月桂樹は勝利のアイテムとしても有名で、古くは古代オリンピックの勝者には月桂樹の冠が与えられ、日本でも日露戦争の戦勝記念として明治38年に日比谷公園に植えられたとの話もある。この月桂樹ボタンにも、第二次大戦中に勝者のアイテムであるがゆえに月桂樹を使ったと言う説があるのもうなずける。
 余談ではあるが、私は月桂樹よりは月桂冠(大吟醸)の方が大好きである。
ケミカルウォッシュ  10数年前に大流行したウォッシュ加工。化学薬品を使い加工する。マダラな色抜けが特徴。
 余談ですが、誰かコミカルウォッシュなんて加工を発明してくれないですかね?穿いているだけでみんなが笑っちゃうような凄い加工のヤツ!
毛焼き  デニム生地の毛羽立ちを抑えるために、生地の表面を焼いて毛羽を無くしてしまうこと。
 個人でもガスコンロやライターなどで毛焼きをすることができるが、やる場合の注意として、かなりの臭いを伴うことをお忘れなく。なのでご近所迷惑や、室内の換気など、細心の注意を払って行ってほしい。自分だけが楽しめればよい、自分のジーンズの毛羽立ちさえ押さえられればそれでよいという考えでは、真性のクソヲタクになってしまうので注意しよう。
原反(げんたん)  ジーンズで言えば裁断する前のデニム生地を呼ぶ。米を作る田んぼの面積を減らすと言う意味ではない(そりゃ減反)。
 
501  ジーンズの歴史上最も歴史が古く、息の長いジーンズ。
 色々とシルエットやディテールのチェンジをされているが、誕生当時から一貫してシュリンク・トゥ・フィットを貫いている。
ゴートスキン  ヤギ革のこと。羊よりも硬く丈夫で、繊維の充実度が高い。子ヤギの革はキットスキンと言う。
コーンXX17デニム  コーンミルズの資料室で発見された1927年当時の糸の作り方・織り方を最新の技術で忠実に再現したスペシャルデニムのこと。当時のものは力織機で狭幅赤耳付きだが、これを最新の革新織機で幅広の耳無しで対応しているとのこと。
 さらに説明のミニブックによると、XX17デニムを構成する経糸には、4つの異なる太さの糸をMIXして当時のムラ感を再現し、緯糸(リーバイスのミニブックでは『偉糸』と誤植)に関してもコーンミルズの持つ特殊なムラ糸、アムスラーリングスパンを使用しています。とのこと。あれ?レシピには忠実じゃないんですね・・・。
 そして更にミニブックを読み進めると、未洗いの段階で11.75オンス、洗い後13オンスのやや軽めのデニムになっているとのこと。ん?生地の重さって洗ったらこんなに変わるんすか???
コーンFX17デニム  現行03501に使われている生地。
 ミニブックによると、本物のヴィンテージジーンズのみが持ちうる独特なフラットなユーズド感に着目し再現するためにコーンミルズが新開発した「フラットアウト」(生地段階での特殊加工)を施したスペシャルデニムとのこと。
 さらにミニブックによると、経糸に4つの異なる太さのリング糸をMIXし(あれ?コーンXX17で読んだような・・・)、緯糸に自然なムラ糸を高密度に打ち込んだとのこと。コーンXX17とは、若干雰囲気が違うようにも見えますが、作り方自体はあまり変わっていないみたいです。
コーンミルズ  1915年からリーバイスに生地をおろしているリーバイスとは長い付き合いの会社。現在も501の生地はコーンミルズが下ろしているらしい。
コア・ヤーン
(コア・スパン・ヤーン)
 正式名称『コア・スパン・ヤーン』
 糸の中心部にポリエステルを使い、その周りを綿で覆った一見綿糸に見える糸。綿糸の表情とスパン糸の強度を併せ持つ糸としてレプリカジーンズや復刻ジーンズに使われることも多いが、糸自体の縮みが綿糸のようにはいかないので、綿糸に比べて穿きこみ後の風合いで劣る。
コインポケット  ウォッチポケット参照
合成インディゴ  別名 ピュアインディゴ
 1880年、ドイツのアドルフ・フォン・バイエルと言う科学者によって開発された、化学式としては全く天然インディゴと変わりのない染料である。天然インディゴに比べて雑物が全くないため、ピュア・インディゴと呼ばれる。
 染料としての染色堅牢度は、天然インディゴに比べてはるかに合成インディゴの方があり、濃く染めることができる。ロープ染色による染めで、色落ちを楽しむのであれば天然インディゴ染めよりも合成インディゴ染めデニムによるロープ染色の方が、メリハリのある色落ちを楽しむことができる。 
ここからここまで全部ちょうだい!  大金持ち、大人買いにあこがれると必ずやりたくなるのがこれ。商品チェックなど一切しないで、いきなりこれを言い放てるような大金持ちにぜひ一度はなってみたい。気分はマイケルジャクソンだ。
腰穿き  本来は腰骨で穿くと言う意味合いの穿き方であるが、1996年頃より徐々に男子学生の間で腰骨以下で穿く穿き方が広まってきて、そのような腰以下で穿く穿き方も腰穿きと呼ぶようになってきた。基本的に男しかそんな穿き方はしていないが、後ろから見ると足が短く見え、ケツパン丸見えで、大人になった時に「あの頃はあんな穿き方しちゃってました。」みたいな恥ずかしい思い出話になる事が多い。ローライズジーンズが流行りだした時期より徐々に腰穿き人口も減ってきたが、まだまだ腰穿きをしている若者はガングロバカ女が絶滅していないのと同様絶滅はしていない。
コの字留め  1940年代までのジッパー付きのウエアに見られた、ジッパーの最上部に取り付けられていたスライダーのオーバーラン防止のために付けられていたストッパーのこと。
コンシールリベット  裏リベット参照
根性穿き  あまり洗濯をしないでジーンズを穿き込む方法のこと。ジーンズヲタクがメリハリのある色落ちを目指してやると言う理由で行うことが多い。
 ただ、注意していただきたいのは臭いである。衣類は洗わなければクサイのは当然のことである。臭いが出るようであればぜひ洗ってほしい。自分さえ良ければそれで良いと言うことでは、ジーンズマニアの鏡と呼べない。むしろそれはキモヲタの域に入ってしまうと言うことをお忘れなく。それに根性穿きは、体の油が綿にこびり付いて綿の劣化を早めるので、綿糸が早く切れたり生地が早く破れたりと、ジーンズそのものにとっても可愛そうな事であることをお忘れなく。まあ、人に迷惑をかけなければ、個人の趣味の範囲内で何をやってもかまわないとは思っていますが、クサイのはホント勘弁である。
コンマー  1930年代に誕生したジッパーブランド。コンマティックもこのブランドの名称。
 
サークルアール
(サークルR)
1.リーバイスが呼ぶこともあるレジスターマークの別称。○(サークル)
  の中にR(アール)の付くマークなのでそう呼んでもおかしくはないか。
2.リーバイスの商品のラインの1つ。
サージ・ド・ニーム 1.デニムの語源と言われている。フランス語『デルジュ・ドゥ・ニーム』の英語なまり。ニーム地方のサージって生地という意味らしいよ。
2.ふじたさんが管理人のジーンズサイトの名前。
最終XX(さいしゅうダブルエックス)  1966年にBig−Eに変わる直前のXXのこと。その主な特徴として、
1.股にカンヌキの補強が無い
2.アーキュエイトステッチのピッチが広い。
3.赤タブのLEVI’Sのカンマが『′』である
4.パッチの取り付けが一筆縫い
5.インシームの縫製が全てシングルステッチ
6.両サイドの腰部のアウトシームに沿って10cmほどある補強の
  縫製が太い糸を使用している
等があるようだ。
 しかし過渡期モデルには当然これらに適応しないものもあるので、これは偽物ですかというような問い合わせはやめていただきたい。
サイドシーム  『アウトシーム』参照
サイレントW  ラングラーのバックポケットのWのステッチのこと。当然ラングラーの頭文字がモチーフになっている。
下がりヒゲ  腿に現れるひげの種類で、腿の内側から外側下方向にむかってできるヒゲのこと。この下がりヒゲができる場合と言うのは、太いシルエットのジーンズを穿いたときに如実に現れ易く、ピッタリめに穿くジーンズには現れにくい。
サスペンダーボタン
(サスボタン)
 ジーンズの腰の部分に付けられていたボタンの名称。『サスボタン』と略されて呼ばれる事もある。
 ジーンズ誕生の時代、まだベルトの普及がそれほど無かった頃はサスペンダーでジーンズをつっていたので、おのずと付けられていた。
 ベルトの普及と共に消えていったディテール。リーバイスでは1937年まで標準装備、第二次大戦前までオプション装備として採用されてきた。
 余談であるが、サスペンダーボタンの上からベルトを締めても、ツボの刺激にはならないので、このくだらないジーンズ辞典を読んでいる諸君にもやめたほうがいいと忠告しておく。むしろベルトの裏が傷む・・・。
サドルマン 1.リーバイスのキャラクター。鞍を右肩に担いで左側に顔を曲げている後姿のサドルマンはデニムバナーやフラッシャーなど、リーバイスのキャラクターとしてコマーシャルに貢献してきた。
2.リーバイス517の別名。サドルマンと言えば517である。
サドルレザー  タンニンなめしされた牛革にオイルとロウを塗り込んだ革。バイカーやジーンズヲタクには馬革や鹿革と同じく馬鹿の一つ覚えのようにとてももてはやされています。
三角タグ  Leeのジージャン等に付けられていた年代特定に役立つネームタグの1種。1960年台初期〜中期に採用されていた。
3大ブランド  いやいや、日本人ってのは3でまとめるのが大好きな国民性があるらしく、3大ジーンズブランドと言えばリーバイス、リー、ラングラーであり、3大ストアブランドと言えばJ.C.ペニー、シアーズ、モンゴメリー・ワードである。おまけに日本3大ジーンズブランドと言えばエドウィン、ビッグジョン、ボブソンときたもんだ。でもまだ3大レプ系ブランドってくくりは出てきていないです。
サンドブラスト加工  サンド(=砂)ブラスト(=爆発、噴射)の名前のとおり、砂を高圧で吹き付けて生地表面を擦って色落ち加工させる加工方法。腿のアタリなどの加工によく使われる。よくこんな加工方法思いついたもんだと感心します。
 砂場でヘッドスライディングするセルフ加工なんてモノがレプリカジーンズ全盛時代に雑誌に載ったことがあるが、これもサンドブラスト加工をヒントに思いついちゃったものなのだろうか。それにしてもレプ全盛時代はウーロン茶やコーヒーでジーンズを染めたり、ヘッドスライディングしたり、馬鹿でアホでオタクだなと心の底から呆れるようなことが多かったけど、それだけ色落ちに熱かった時代があったんです。心底馬鹿だと思ったけどいい時代だったなぁ〜。
サンフォライズド加工  防縮加工の1つ。カルエット・ビーボディー社により1928年に発明され、1933年に特許取得と歴史は古く、その名前はこの加工を発明したサンフォード・カルエット氏に由来する。
 その加工方法は水分を生地に吸わせ、加工機に放り込んで縮ませると言う、書くだけではかなり荒っぽい方法であるが、サンフォライズド加工されたリジッドのジーンズを見てもわかるとおり、加工後も生地がシャンとしていないとイカンので加工機に入れた際の行程やその後の処理には何かコツがあるのだろう。
 
ジーパン(Gパン)  日本の上のアメ横、マルセルのオヤジさんが『GIの穿くパンツ』と言うことからこう呼び出して日本中に広まった。
 実は私はジーンズと呼ぶよりも、ジーパンと呼ぶほうがしっくりきちゃう日本人です。私の持っているジーパンなんて野暮ったいものが多くてジーンズと呼ぶよりもジーパンと呼ぶ方が合っている様な気がするからであります。
シープスキン  羊革のこと。毛穴が小さくきめ細かでソフトな感じが特徴。ラムスキンは子羊の革のこと、
ジーンズ  イタリアのジェノヴァ産の織物を英語なまりでジーンと呼び、その複数形がジーンズ(2本足だから)と呼ばれるようになったのが語源。ジーンはデニムよりも狭義で我々ジーパンヲタクの言うデニム生地の意味に近いものである。
 最初にブルーデニムパンツにこの言葉を使い始めたのは1947年のラングラーが発売したオーセンティック・ウエスタン・ジーンズに始まる。
ジーンズヲタク  こんなくだらない辞典を読んじゃっているあなた達のことだ!(笑)
ジェルトデニム  Leeが発明したデニム地で、11.5オンスのデニムでも13オンス並みの強度を持っていた。
シェルボタン  その名のとおり貝を削り出して作られたボタン。50年代以前のシャツによく見られる。
自作自慢  ジーンズの色落ち加工に使われている明治製菓から発売されていたジーンズの実験魂を超刺激する薬剤。
 酵素により綿の繊維を溶かすので、ジーンズはもとより、ジーンズ以外の綿製品でも、毛羽立ちがひどくて気に入らないと思う衣類があったら、軽く漬けて毛羽立ちを溶かしてしまうのにも使えます。
 ちなみに、自作自慢溶液にジーンズを穿いたまま下半身を漬けたことがあるが、体毛は溶けなかったことを実験君ではなくここでご報告しておく。なぜって?画像なんぞ付けて実験君に掲載したらビジュアル的に気持ち悪いだろ?
実名復刻  過去に存在したブランド名をそのまま使用して他社(この場合レプリカ系ブランドが多い)が復刻するものを呼ぶ。
 しかしこの実名復刻をするのはホント根性あるなと感心します。必ずオリジナルと比較されますし、オリジナルとかけ離れていればケチョンケチョンにけなされかねません。商売っ気を出すだけで容易に手を出すのは避けたほうが良い諸刃の剣である。しかし残念ながら実名復刻と言っても名前だけ復刻しただけで、オリジナルと素材感などが全く違うものがなんと多いことか・・・。雰囲気だけ楽しむならレプブランドネームでいいじゃないかと思うことが多々あります。
ジップフライ
(ジッパーフライ)
 フロントの開閉方法ににジッパーを使っているモデルの総称。
 ジーンズに最初に採用したのはLeeということになっている。
 リーバイスではボタンフライのウケが、アメリカ東部で悪かったので、東部向けにまず504ZXXや501ZXXが作られた。
シャンブレー  経糸に色付の糸、緯糸に白糸を使うまではデニムと同じであるが、シャンブレーは平織りであるのが特徴。
シューレース  靴紐のこと。
 甘いシュークリームを連想してしまうので、甘い物が苦手な私はシューレースとはあまり言わない。靴紐と言っている。
シュリンク・トゥ・フィット  リーバイスが言い出した『洗って縮ませてジャストで穿けるジーンズ』のこと。
 501の代名詞といっても過言ではなく、リジッドの501のフラッシャーにはこの文字が必ず印刷されている。
ショートホーン  50年代から60年代のリーバイスのウエスタンウエアに取り付けられていたラベルデザインの通称。その名のとおり短い角の牛がデザインされていた。1930年代より続いてきたロングホーンの後継である。
シリアルナンバー  1つのモデルに対し、作られた字順番に付けられる番号のこと。当然1が珍重されたりキリの良い番号や語呂の良い番号などが好まれる。
白耳  セルビッチに色付きの糸が使われていないものをさす。Leeのジーンズに多く見られる。
シングルステッチ  1本針による普通の縫い方。本縫いとも言う。
 その利点は、チェーンステッチに比べて強度があり、ほつれにくいことである。
 レプ系ジーンズ好きなヲタクの間では、ジーンズの裾の縫製に使われるとあまり歓迎されない。理由はあまり捩れが生まれないからである。(やり方次第ではしっかりと捩れるのだが・・・)
 しかし、バックポケットの口裏においては、チェーンステッチよりもこちらの方が歓迎されると言う縫われている場所によって珍重されたりされなかったりなかなか気難しいステッチである。
シンチ  リーバイスにおいては第二次世界大戦以前のジーンズに取り付けられていたウエスト調節機能の金具の部分のこと。
 ベルトが流通するにつれて不用になり、第二次大戦後も復活することの無かったディテールの一つ。
 バックストラップ、バックルバック、シンチバックとも呼ばれるが、これらはベルト部分も含めた総称として言われるものである。
ジンバブエ・コットン  アフリカのジンバブエで生産される綿の中でも最高級とされている綿の一種。繊維長が長い超長綿で、撚ると柔らかな風合いの糸を紡ぐ。また、ジンバブエコットンの売り文句として機械摘みではなく手摘みと言う文句があるが、これはジンバブエと言う国の経済状況から機械を購入する資金よりも、人海戦術で摘んだ方が経済的にもよい(と言うか機械を買うお金が無い?)ためだとかそうでないとか。フルカウントの影響でジンバブエコットンを使用していると言う事をウリにした綿製品が数多く出回っているが、ジンバブエのコットン生産業者が潤うと手摘みも無くなる可能性があるのだろうか。
 
スエード(スウェード))  レザーの床面をヤスリで削って起毛させたものを表として使っている革のこと。レザーのギン面をヤスリで削って起毛させたものはヌバックという。
スクープポケット  前ポケットの名称。私もリーバイスブックではじめて知った。
 決してポケットの中に事件なんぞは入ってはいない。
スクラッチレスリベット  ラングラーやマーベリック等のブルーベル社系がポケット口の補強として採用している表に突起の無いリベットのこと。簡単に解説するとリベットのオス・メスを表裏逆に打ち付けている。
 scratch(=かすり傷)less(=以下)の意味の通り、かすり傷も付けないリベットと言うことを前面に、ターゲットとしていたカウボーイ向けに鞍を傷つけないことをアピールしている。
 また、リーのオスの頭をつぶして滑らかにしたリベットも、スクラッチレスリベットと呼ばれることもある。いずれにせよカウボーイの大切な鞍等を傷つけないよう工夫されたものである。
スコードロンパッチ  スコードロン(=飛行隊)の名のとおり、飛行中隊部隊章のこと。布製で刺繍されているモノが多い。
スコービル  リベットやジッパーやボタンで有名。
 スコービルジャパンは1999年5月26日、それまで傘下に収まっていたINVENSYSグループよりYKKスナップファスナー株式会社に全株式を取得され、YKKスナップファスナー株式会社傘下となる。その後2000年6月12日に、YKKスナップファスナーに吸収合併される形でYKKニューマックスと社名変更した。
スチールリベット  第二次大戦中の物資統制の中で銅を使うのは贅沢品になるということから採用された安価なリベット。銅メッキが剥がれたところから錆びてくるのが難点。鉄リベットとも呼ばれる。
ステアハイド  生後3〜6ヶ月以内に去勢された2歳以上のオス牛の革のこと。
ステンシル  ある形状に穴を開けた紙や金属板を使って文字や絵柄をスプレーペイントしたり筆塗りする画法のこと。
ストーンウォッシュ  ウォッシュ加工の一つ。
 ランドリーの中にジーンズと一緒に軽石を入れてガシガシ回すらしい。人間でやったら痛そうである。ってか、流血事件・・・。
ストアブランド  アメカジ系ではアメリカの大手デパートが展開するブランド指す。主なストアブランドにJ.C.ペニー、シアーズ、モンゴメリー・ワードの3大ストアブランドがある。
 その歴史は1800年代からと古く、これらストアブランドは流通経路などが確立していない当時、カタログ販売と言う手法をとり地方にまで浸透していた。
 現在の日本でもディノス等がこのようなカタログ販売をしてますね。うちのカミサンも仕事場で職場の同僚たちと通販やっているようです。
ストレート  ジーンズのシルエットの一つ。膝から下がほぼ同じ太さのシルエット。
スナップボタン  シャツによく見られる凸凹を合わせて留める形式のボタン。表に貝やターコイズなどをはめ込んで装飾してあるモノが多い。
スパン  糸の種類。 綿糸にポリエステル等の化学繊維を織り交ぜて作られている。綿糸に比べて強度があるので、現行ジーンズの縫製糸はほとんどこれ。糸にテカリがあるので、綿糸とスパンを見分けるのはかなり楽である。
スモールe  1971年以降のほぼ全てのリーバイスのタブの表記。1969年から採用され始め、1971年に完全に移行した。
スリム  ジーンズのシルエットの一つ。裾に行くにつれて細くなるシルエット。
スライダー  ジッパーを開閉するパーツのこと。
スレーキ  ジーンズでは前ポケットの布袋のことを言う。レプリカでここがしっかりと再現されていると個人的にちょっと嬉しい。余りしっかりと再現しているところが無いディテールなんすよ。
スレッドリベット  リーがバックポケット口の補強として採用している×型にバータックを施した補強のこと。1924年にバックポケットのリベットを廃止し、採用した。
 カウボーイを販売ターゲットとしていたリーらしく、糸による補強であるため鞍を傷つけないと言うのがセールスポイント。リベットを打ったものと同じ強度があるためリーではThread(=糸)Rivetと呼んでいる。しかしどう見てもこりゃリベットじゃないわな。クロスバータックってところじゃない?
 
セットイン  ボディに対して垂直に袖を縫い付ける袖の形のこと。20年代から50年代のスエットによく見られた。
Z撚り  別名『左撚り』
 糸の撚り方のひとつ。糸を縦にして下を左回転させて撚る。ジーンズを等のデニム生地においては、使用されることがかなり多い撚り方である。
セミオートマチックジッパー  1番の特徴はスライダーのつまみと本体のツナギにあるシステムにあり、つまみの角度を立てるとロックが解けてジッパーの上げ下げをするようになっている。
セルビッチ 1.原反の端を利用して作られたジーンズの、主にアウトシームに使われている耳のこと。
 シャトル織機などの力織機で織られる狭幅デニムの端に、生地のほつれ防止のために付けられる(と言うかシャトル織機の場合シャトルの往復する際に勝手にできてしまう)ヴィンテージジーンズには欠かせないディテールの一つ。
 セルビッチに赤や青等の色の付いた糸が入っていることが多く、赤ければ赤耳と呼ばれ青ければ青耳と呼ばれる。これはコーンミルズ等の生地屋が、ブランドや納品先の目安にするために付けたという説があるが、リーバイスだけでも501に代表される赤耳と、NO2デニムに使用されていた青耳があるので、ブランドで分ける目安にしていたというのは眉唾である。
2.selvage@ヂロウさんの今は閉鎖されてしまっているジーンズサイトの名前。
センターベルトループ  ジーンズのボタンを外して開いた時に真ん中にあるベルトループ。簡単に言えば背中面の真ん中ついているベルトループ。
 これが中心からずれている(オフセットされている)のが50年代初期〜後期の501XXの特徴である。
 中途半端な知識しかないジーンズヲタクの中は、センターベルトループが真ん中に取り付けられるようになったのはXX後期からと思い違えている人がいるが、そりゃあ間違いで、大戦中や戦前も中央にセットされていたのである。
 レプリカのXXタイプの革パッチモデルも、本来ならセンターに取り付けられているものをもっと作るべきである!センターベルトループをオフセットして取り付けたいなら紙パッチのXXタイプも作るべきっすよ!
洗濯糊  洗濯する時に混ぜると乾燥後にバリバリっとした仕上がりになり、腰の弱いジーンズのひげ等を付けるのに重宝するアイテム。耳に直接つけてウネウネを強調するのにも使える。
 また、ヴィンテージジーンズの洗濯では4回に1回くらいは使った方が生地の持ちが良いと言う人もいる。
 洗濯糊にはジーンズの実験魂をかき立てる何かがある。しかし、付け過ぎには注意が必要だ。乾いた後取り返しがつかなくなるから・・・。
 
 
台襟  シャツなどに良く見られるもので、襟の付け根に高さを上げるために設けられた土台のこと。チンストラップのあるシャツやジャケットには必ずといっていいほどある。またFJではA−2が台襟のあるタイプと無いタイプとか云々と薀蓄があるようだ。ミテクレ的には首が短い人間には悲しいくらいに合わない不幸なディテールである。
タイガーマスタッチ  『ヒゲ』のこと。
大戦モデル  第二次大戦中、WPB(戦時製品監督局)の命令による物資統制の中で1942年から作られたモデルの総称。各ディテールに簡素化を強いられているのが特徴である。
 終戦後の1946年になり、ようやく「みなはん好きに作りなはれ」と言ったか言わないか知らないが、統制が解禁となり、簡素化された大戦モデルは消滅した。
 『S501XX』参照。
タイプ物  リーバイスの66年〜69年までの間に作られた501E,502E,505E等のジーンズのうち、パッチにA,S,F,I等のアルファベットが付いたものの総称。
 余談ではあるが、「ああ〜〜〜ん、このジーンズ僕のタイプ〜」と言ってしまうようなジーンズのことは、タイプ物と言わないのでお間違いないようにしてほしい。これは単なる変態である。
ダック  麻の太い糸を平織りした極めて硬く厚い布のこと。リーバイスの最初期のパンツもブラウンダックのモノが発見されている。
経糸(たていと)  縦糸のこと デニムで言えば染料で染められている縦向きに織られている糸の事。
 っつーか、私のように馬鹿な人間から言わせてもらえば、経糸なんて馴染みの薄い漢字は使わずに、普通に縦糸と書いてほしいよ、まったく・・・。
縦落ち  ジーンズの色落ちの一種。
 ヴィンテージデニムや左綾デニム、ストラクチャーデニム等の色落ちによく現れ、縦状に白く色落ちがあらわれる色落ちのこと。
 古いジーンズはデニムを構成する糸を均一に撚ることができなかったため、必然的に縦落ちになっていた。それが時代が新しくなるにつれ技術が向上し、よりが均一になってくるとフラットな色落ちになってしまった。そしてヴィンテージ・レプリカブームが始まると、かつてのデニムの縦落ちにこそ味わいがあるとジーンズヲタクたちは縦落ちを求め、レプ系ブランド各社もそれぞれ独特の縦落ちをする生地をリリースしてきた。現在では悪乗りしたザーザーの土砂降り落ちの生地や、ボッコボコの生地感のデニムまで、色々な生地を楽しめる時代となった。
XX(ダブルエックス)  エクストラ・エクシードの略。
 リーバイスの最上級デニムを使用して作られたロットナンバーの最後に付けられていた記号。シュリンクトゥフィットの生地にもサンフォライズド加工された生地にもXXデニムは存在する。
 リーバイスのパッチ表記については、1966年にこんな記号はなくても最上級デニムを使っていると言う上層部のお達しにより消滅となった。
 コーンミルズ社のXXデニムは1983年に納品が終了した。それ以降の耳なしデニムはXXX(トリプル・エックス)デニムと分けられている。そんなトリプルエックスデニムを使っていた501や505や517にも、パッチにはXXと表記されていたが・・・。
XXデニム  リーバイスが作るフラッグシップジーンズに使用した、最上級デニムにつけられたデニム生地の名称。赤耳までの501の生地はXXデニムと呼ばれた。それ以降の脇割りになると生地の名称はXXX(トリプルエックス)デニムと呼ばれた。
ダブルステッチ  表に2本平行に見えるステッチの事。ジーンズにはよく見られる縫製である。間違ってはいけない事は、2本針ミシンで縫うものだけでなく、1本針で平行に縫っている物もダブルステッチと言う。コインポケットの縫製では、1本針で縫う縫製の方が古くからあるジーンズの縫製で、後に2本針で縫うようになったが、両方ともダブルステッチと呼ぶ。
ダブルニー  ひざ部分にもう1枚当て布をして補強する技法のこと。ワークパンツや子供用パンツによく使われていた。
ダブルネーム  リーバイスではXX表記の廃止後、購買者の不安を取り除くために501だけではなくその上部に小さく501XXもしくは501(これはなぜ?)と印刷されていた。
 他に551ZXXが505に移行した時代に505の上に小さく551ZXXもしくは551Zと印刷されていたものもある。どちらかと言うとこちらの551の影響で501にも付けられたような気がするのは私だけだろうか。
玉縁  ポケット口にパイピングを施したもののこと。玉縁がポケット口の両縁にあると両玉縁、ポケット口の片側だけにあるものを片玉縁と言う。
 ポケットからモノの出し入れをし易くするために考案されたもの。
タロン  タロンの意味には鷹の爪という意味がある。
 ヴィンテージファンには超有名なタロン42を作ったジッパー会社。その前身はジッパーを初めて開発したフックレス社と言う由緒あるメーカーである。1928年フックレス社より社名変更。
タロン42  ヴィンテージファンには超有名なフルオートマチックジッパー。
 リーバイスの505や517のヴィンテージに取り付けられていたのは有名。つい最近の1992年まで製造されていたとてもよくできたジッパー。
ダンガリー  元々は経糸が白糸、緯糸が色糸で構成された生地を指したが、最近ではデニムと同じく経糸に色糸、緯糸に白糸を使用した綾織生地であるが、デニムに比べてやや薄いものも指すことがある。
 
中性洗剤  ジーンズを洗剤で洗う場合はこれを使うと薄っぺらい色落ちになるのを押さえられる。主に液体洗剤です。
 色落ち押さえられるからと言って何度も短期間に洗ってしまえば、薄っぺらくなるのは言うまでもない。
チェーンステッチ  ステッチがあたかもつながったチェーンのように見えるステッチのこと。これを行うミシンではユニオンスペシャルが有名。
 裾においてはもてはやされ、バックポケットにおいては敬遠されがちな色々と好みの基準にされがちなディテールである。
チンストラップ
(チンスト)
 首部分を留める台襟と同じ幅のやや飛び出た帯のこと。40年代初期までのワークシャツやジャケットなどに多く、古着でもこれが付いているといきなり価格アップになるディテール。
 
ツープロング  ボタン、特にドーナツボタンの取り付け方についての名称。two(=2つ)prong(=歯)の名のとおり、2つの歯(と言うか爪)を曲げて、ボタンを固定する。ドーナツボタンならすぐにツープロングかワンプロングか造作も無くわかるが、カバードボタンだと全くわからない。
ツーホースマーク  リーバイスのパッチに燦然と輝く1本のジーンズを両側から馬が引っ張っているマークのこと。2頭の馬で引っ張っても破れないと言うリーバイスの自信のあらわれ。実際に2頭の馬に引っ張らせても破れないらしい。さすがにコレを自分で実験するわけには行かないが、実際アメリカの牧場で現行501を使ってやった人の話によれば本当に破れなかったらしい。馬も「なんで俺がこんな実験に使われなきゃいかんのか・・。」とまじめに引っ張らなかった・・・・・わけではないと思うが・・・。
ツイル  滑らかに織った布のこと。2〜3本で撚った糸で織った布。
 
テーパードストレート  テーパードは先細の意味がある。
 スリムほどではないが、裾にかけて緩やかに細くなるストレートのシルエットのこと。
ティアオフタブ  リーバイスのパッチの横にミシン目付きで付いているパッチの延長の様なもの。サイズとロットナンバーが書いてある事が多い。たぶん生産工程で切るモノなのだろうが、面倒だから切らずに付けちゃいましたと言うノリで残されたのだと思います。
 極稀にコレは切るべきか切らないべきかと言う問合せを受けるが、好きにしていただきたい。普通に穿き込んでいれば、そのうち切れてしまいます。
ディアスキン  鹿革のこと。柔らかい肌触りと見た目に反し、強靭で引っ張り特性は牛よりも強い。
デッドストック  直訳すると死蔵品。
 その名の通り、年代物の商品が当時売られていた状態のまま、未使用で残されたモノを言う。要するに当時の売れ残り品なのだが、フラッシャーギャランティチケットまで完品で残っていればその価値や値段はグンと上がる。
 将来を見据えて、今からあえてデッドストック予備軍として大量にジーンズを保管している博打大好きショップは無いと思うが、何が金になるかわからない世の中であることは間違いない。当時のお店の人だって今の時代に501XXがこのように高騰するとは思っても見なかっただろうし・・・。
鉄リベット  『スチールリベット』参照
デニム・ラグドール  リーバイスが70年代にデニムの残布を使って作った人形のこと。バディ・リーほど可愛くはない。
天然インディゴ  別名 ナチュラルインディゴ
 植物の日本では蓼藍や山藍、アメリカでは蓼藍を使って染色する。日本における染め方はかせ染めと言って、中心まで染まる染色方法で染められる事が多く、この場合は色落ちはかなり遅い、もしくは縦落ちしない。
 縦落ちするためには中心を残さなくてはいけないので、糸に対するインディゴの定着が合成インディゴに比べて悪い天然インディゴは、概ね合成インディゴ染めに比べると色が薄めになる。
 余談であるが、ジーンズでも天然インディゴで染めたデニムのジーンズは、主に中心まで染めてしまうかせ染めで染められているので、色が落ちると言うよりは『色が褪せる』と言う表現のほうが正しい。ハッキリ言って色落ちを楽しむならかせ染めのジーンズは買うべきではない。昔は天然インディゴモデルは限定品とか高額な価格帯で売られて、レプマニアは喜んで購入に走ったもんだが・・・。
 
ドーナツボタン  ボタンの中央が空いているように見えるボタンのこと。第二次大戦中によく使われた月桂樹ボタンが有名である。
トゥィッチ・ラベル  リーの革パッチの別称。twitch(=引きつる)の名のとおり、洗っていくうちに縮んで引きつっていく事からのの名前が付いたようだ。
床面  革の裏面のこと。ギン面の反対側。
土砂降り落ち  『縦落ち』の一種。
 ありえないくらい長い縦線が密集した色落ちになる。古くはジョー・マッコイの生地がレプ系では土砂降り落ちの走りであり、追随するようにエターナルやフラットヘッド等がザーザーの土砂降り生地をリリースしている。女性の穿いているデザイナーズブランド系なども上から下まで1直線の縦筋を出している生地もあり、ヴィンテージの色落ち絶対主義者には全く受け入れられない色落ちであるらしい。
トップボタン  ジーンズの1番上のボタン。各メーカーの後ろの顔がパッチやバックポケットのステッチなら、前の顔とも言える部分。
 ボタンの柱の材質にも最近はこだわるところが現れてきたが、彫りの深さや荒さに着目しているブランドはまだ無い。
とにかく洗え  洗濯の兄貴から受けた啓示。レザーでも何でもとにかく汚れたら洗えと言う教え。洗濯の兄貴にかかればシープスキンすら洗濯の対象である。それもリンスを使ったりと画期的な発想で・・・。
トラックス  耳の表面に出るキャタピラ状のアタリの事。鉄道の枕木(tracks)のように見える事からこのように呼ばれるらしい。
トリプルステッチ  オーバーオールを筆頭とするワークウエアに良く使われる縫製で、表に3本のステッチが平行に出ているのが特徴。1900年初期から既にこの縫製は存在し、頑丈に縫製しないといけないワークウエアには当時より最適の縫製であった。
 
ナイロン・フット・ボタン  リーバイス501の1980年代中期のボタンに多く、ボタンの支柱に黒のナイロンゴム素材が巻かれているものを言う。あと50年もしたらこのディテールもヴィンテージ501の見分け方とか言うマニアックなディテールの一つになる事だろう。
ナチュラルインディゴ  『天然インディゴ』のこと。
斜めe  Leeの黒タブなどに刺繍表記されているeの文字が右上がりに斜めになっているものを言う。斜めeは1944年頃まで使用されていた。
ナンバー2デニム
ナンバー3デニム
 リーバイスのセカンドクラス、サードクラスなどの廉価版デニムウエアやジーンズに使われたデニム生地の名称。
 リーバイスのXXデニムのジーンズやウエアは確かに頑丈で評判が良かったが、値段が高く、他社が廉価な類似品を作っていたことに対抗するため、リーバイスが発売したのがこれらナンバー2やナンバー3デニムで作った商品である。パッチは革パッチではなくリネンパッチが使われていた。
 また、エヴィスでもNO.1〜NO.3デニムを使った商品展開をしている。
 
2本針ステッチ  ダブルステッチによる縫製を指すことが多いが、2本針ミシンで縫製する事だけを指すこともある。まあ、2本針ミシンで縫製したステッチの事だけを指したほうが私としてはシックリきます。
尿素ボタン  尿素を練り込んだユリア樹脂製のボタンのこと。強度的には劣るものの、40年代頃まではプラスチックボタンがまだ一般的ではなかったため頻繁に使われていた。
 
布パッチ  リーバイスにおいては、NO2デニム以下のランクにおいて使用したリネンパッチのことを言う。
 布をオイルに染み込ませて強度を上げる布パッチはオイルクロスとも呼ばれる。
 ヴィンテージでショップに出回ったとしてもパッチが残っているような状態の物は恐ろしく高いだろうから、ヴィンテージファンにとっては憧れの的にもなっている。
ヌバック  ギン面を削って起毛させた革のこと。床面を起毛させるスエードよりも毛羽立ちがきめ細かく高級感がある。
 
猫目ボタン  中央の糸を通す部分が猫の目に似ている事からこの名前になっている。個人的によく目にするのはリー101Jのアジャスターボタンだが、その他のジャケット類などにも使われている事がある。
 
糊落としの儀  糊バリバリ状態で購入した新品ジーンズを始めて洗う、ジーンズヲタクにとっては神聖な儀式のこと。
 しかし、その一番最初の糊落としの儀には、人それぞれ作法があって、最初から全部糊を落としきる人、半糊残った状態で洗濯を止める人等、様々である。
 個人的には最初から糊は落としきったほうが良いと思っているのであるが、半糊状態での失敗談というのを聞いたことが無いので、どちらが正しいかは私にもわからないしどちらでも良いのだろう。ジーンズ遊びなんて自己満足なので好きにするがよいと思う。
ノンウォッシュ  未洗い状態のジーンズのこと。リーバイスで言うところのリジット
 
バータック  『かんぬき』参照。
パイル織り  毛羽立ちのある表面を持つ織布のこと。
ハウスマーク  Leeのラベルデザインの一つで40年代まで使われていた。三角の家の形を刺繍していた。
裸エプロン(はDKエp(以下略))  いくらビンテージとはいえ、デニムのエプロンを買ってしまうと、「裸で着るでしょ?」とからかわれてしまうのでみんなも気をつけよう。買うなら一人でコッソリと、そして誰にも報告しないのが一番です!
蜂の巣  ジーンズのひざ裏にできるアタリを指す言葉。その名の通り無数の菱形模様に出てくるのが特徴。
 ジーンズヲタク、特にレプリカジーンズヲタクの間では、この蜂の巣を出すのに必死になる人もいるが、ヴィンテージジーンズ、特に戦後のXX以降においては、激しい蜂の巣になっているジーンズはほとんど無く、蜂の巣状のアタリが出ているのは殆どが戦前、特に20年代までのものである。それ以降のXXで激しい蜂の巣が付いているものは、どう見ても激しい肉体労働に従事していたであろう人たちのジーンズと見受けられるものばかりである。だから基本的にXXタイプコレクターの私は、こんな蜂の巣がバリバリに出ているXXタイプのレプリカは歴史に忠実だとは思えないのであまり好まないのであります。
パチポケ  『パッチポケット』の略称
 ボディーに対して別の生地を当てて作ったポケットのこと。
 偽物のポケットの意味ではない。
ハチマル  いつから言われだしたのか、ヴィンテージジーンズブーム全盛期のころはオールドと呼ばれていた耳無しカンヌキモデルのことをこう呼ぶようになっている。
 実際耳無しカンヌキモデルの登場は1983年の赤耳の生産中止後からのはずなので、ハチサンと呼ばないとイカンのでは?と、思ってしまうところも多々あります。と言うか、私は普通にオールドと今でも呼んでいます。
パッチ  ジーンズにおける一般的解釈では腰表部分に縫い付けてあるカードラベルのこと。各メーカーの顔の一つ。
 リーバイスはフラッグシップモデルたる501には1954年まで革パッチを使用し、1955年以降は紙パッチを使用している。リーは一貫して革パッチを使用している。
パッチポケット  『パチポケ』参照
バックポケット  その名のとおり、後ろにあるポケット。ヒップポケットとも呼ばれる。リーバイスのアーキュエイトステッチ、リーのレイジーSステッチ、ラングラーのサイレントW等、各メーカーの特徴となるステッチが入れられる事が多い。個人的にもこのバックポケットには各メーカーの顔たるステッチがあった方が好きである。
バックヨーク  ジーンズの腰部分にある立体裁断のこと。この面積や角度によって腰のフィット感などが変わる。ベルト無しでもジーンズがずり落ちずに履けるのはこれの功績が大きい。
バディ・リー  1922年、リーが販促用に作り始めた人形。リーの様々な商品のミニチュアを着せて店頭に並べていたらしい。作られた年代によってバディリー自体にも若干の違いがあるようである。1962年生産中止。
ハトメ ジッパー  30年代のタロンジッパーに多く見られ、ジッパーの最下部で生地との固定を確実なものにするために付けられていた。
 個人的にはこのハトメ自体はさして興味は無いのだが、このハトメ部を裏から見たときの機能美がとても美しく、クラウンジッパーに匹敵するほど私が好きなミテクレである。
バナー  宣伝広告に使われるものの一つで、デニムウエア等を販売する企業はデニムバナーを使うことが多い。他にも紙やブリキなどもある。今でもジーンズショップなどには各社デニムバナーがぶら下がっていたりして、マニアの目を楽しませるし、気合の入ったバナーはホント感動すら覚えます。
ハンマー・ループ  ワークパンツの腿の辺りのアウトシーム部につけられている輪っか状の帯のこと。この輪にハンマーを引っ掛けて吊るしていたことからこの名が付いた。
 
ヒール  かかとのこと。
ヒゲ  股から外側に向かって横方向に伸びる線状の色落ちのこと。その色落ち具合がトラのヒゲに似ていることから『タイガーマスタッチ』と英語では呼ばれている。
尾錠  『シンチ』参照
ピスネーム  リーバイスの赤タブ、リーの黒タブなど、ジーンズのバックポケットについているブランド名が刺繍された小さな布のこと。ヴィンテージ物になると殆どがレーヨン製である。
左綾  向かって左上がりの綾のある生地のこと。その特徴として右綾デニムに比べて、糸の撚り方と綾目の関係が原因による柔らかく縦落ちしやすいことがあげられる。リーのジーンズが有名である。
ビッグE  @リーバイスの赤タブの刺繍ロゴがLEVI'Sとなっているタブを指す。
 A赤タブがEで、パッチに印刷されているロットナンバーが501としか印刷されていない1966年〜71年頃(実際はスモールeタブが流通開始した69年までのことを言うかもしれない)までのモデルの名称。
 余談ではあるが、社名ロゴも1966年にLEVI’SからLevi’sに変更になった。
ピッグスキン  ブタ革のこと。
ヒッコリーストライプ  ストライプ柄の一種である。
 ワーク系の衣類に多く、元々は汚れを目立たなくする事を狙いに採用されたようだ。
ヒップポケット  『バックポケット』参照
ピュアインディゴ  『合成インディゴ』参照
比翼  ジーンズの前開閉部分のボタンやジッパーを覆う生地のこと。
 くだらない話であるが、もし比翼が垂直比翼だったらどえらい大変なことになっていたであろう。
平織り  経糸と緯糸が1:1で交指する織り方で、この方法だと綾が出ない。
ビンテージジーンズ
(ヴィンテージジーンズ)
 リーバイスで言えば赤耳以前の古いジーンズを指す。
ビンテージデニム
(ヴィンテージデニム)
 リーバイスジャパン製のヴィンテージレプリカシリーズに使われているデニム。コーンミルズ社製XXデニム以外にXXデニムという名称を使うこともいけないらしい。
ピンロック  別名片つめ。 
 ジッパーのつまみ部分の根元に1本だけピンのように爪があり、それをムシに噛ませることによりスライダーを止める機能を有した古典的なジッパー。
 
ブーツカット  その名のとおり、ブーツを履くときに映えるきれいなシルエットになるよう考案されたシルエットのことを言う、基本的にゆるいフレアのシルエットを指すが、ストレートでもこう呼ぶ場合があるため、なかなか広義に膝から下が同じ太さの物からフレア気味な物までの範囲のシルエットを言う。
ファーストウォッシュ  『糊落としの儀』参照
ファイブ・オー・ワン  『501』の別称。
ファブリック  直訳すると組織、構造;骨組み、建造物;織物。
 雑誌でたまに見かけるファブリックな縦落ちとは一体どういう意味じゃい。かっこつけんなや!
Vステッチ  ウエストバンドの上部縫製の始末の縫製の事。リーバイスの1960年代中期までのトップボタンの横に見られたディテールで、折り返しがV字を描くようになっているところからVステッチと呼ばれている。
フィリング  『緯糸(よこいと)』の意。
フォブ・ポケット  懐中時計用のポケットの事。ジーンズで言えばコインポケットの別称になるが、フォブと言う事事態が懐中時計のポケットと言う意味になる。
FOR OVER ●● YEARS  リーバイスのギャランティチケットに記載されているリーバイスの創業時からの年代を示している。●●の年代は5年毎に更新され、140になったところでギャランティチケット自体が廃止となり無くなってしまったものである。
 また、この●●に入る数字には起源となる年が2種類あり、リーバイスの創立年の1850年からの経過年数を●●の数字として入れるものと、補強用リベット付きパンツの特許権が認められた年の1873年からの経過年数を●●の数字として入れるものとが年代によってあったらしい。その証拠に37,47,55の501は1850年からの経過年数として80,90,100YEARSと表示しているが、44,66の501は1872年からの経過年数としてそれぞれ70、100 YEARSと表示している。71517も1872年からの経過年数として100YEARSである。 
フックレス・ファスナー  1912年ギデオン・サンドバッグにより開発されたフレックスNO.1ファスナーを元に、それまでのユニバーサルファスナー社から社名を変更してフックレスファスナー社に変更した。1928年社名変更したタロンの前身である。
復刻  別名レプリカ。本家が作るレプリカジーンズにのみ使ってもいい言葉であると私は思っている。
 余談ではあるがたまに人気のある復刻ジーンズなんかを見習って作られるジーンズのことをレプリカのレプリカなんて言葉で表現で見下すこともある。
フラッグ・シップ・モデル  メーカーの代表的モデルのこと。リーバイスでは501が、レプリカジーンズではXXタイプがそれにあたることが多い。
フラッシャー  製品の素材、形状、特徴などが印刷されているジーンズのバックポケットに付けられた紙製ラベルのことを言う。
 古くからあるジーンズブランドのフラッシャーは、年代によってデザインも変わっているので、それも年代特定の要素になる。
フラップ  ポケット口に覆いかぶさるようにかかる蓋のこと。ジージャンにおいてはボタンで留める仕様になっていることが多い。
ブランケット  主にジージャンやカバーオールの内側に付く防寒用のウール等の生地のことを言う。
フランネル  紡毛糸、綿糸などを綾織、平織して両面起毛したもの。ネルシャツが使っている布地はまさにこれ。
プリ・シュランク  リーバイスが自社の防縮加工されたデニムを呼ぶときに使う名称。
プリーツ  pleats(=ひだ)と言う名前のとおり、折り目のこと。細身のシルエットの衣類でも動きやすいようにする狙いがある。ラングラーのアクションプリーツやフロントプリーツは、ジーンズヲタクの間では知らない人の方が少ないはずである。むしろ知っておこう。
ブルーベル  ラングラーやマーベリックの親会社。
 1904年、C.C.ハドソンが創業したハドソン・オーバーオール・カンパニーが元の会社である。その後統合や合併を繰り返して1943年に社名がブルーベルとなった。上記ラングラーやマーベリック以外にもケイシージョーンズなど複数のブランドを抱える世界最大のワークウエア会社である。
プルオーバー  頭からかぶって着る服のこと。基本的にプルオーバーと呼ばれる衣類は前開きにはなっていない。
フレア  flared(=ゆらゆらと揺れる炎)と意味するところであるが、元々の語源はフレアスカート(a flared skirt)にあるようで、裾が広がっているジーンズ(ベルボトム)等もフレアと呼ぶようになったようだ。裾が広がっていてゆらゆら揺れるからこう言うんすかね。
ブルハイド  生後3年以上の去勢されていないオス牛の革のこと。
ブロークンデニム  1964年にジョン・ネイル・ウォーカーによって開発された生地。綾目が交互に織られていて、生地が洗って縮んでもよじれない様になっているのが特徴。この生地を使った代表的ブランドがラングラーである。
 初期のブロークンデニムは何故か縦落ちするのも知られた事実です。
プロング  prong(=歯)と言う意味であるが、ジーンズ系では特にドーナツボタンの中央に見える止め具を指す。プロングが1本ならワンプロング、2本ならツープロングと言う事になる。
フロント・プリーツ  その名のとおり、前部にあるひだのこと。
フロント・ポケット  Front(=前) pocket(=ポケット)の意味のとおり前ポケットのこと。
 
ヘア・オン・ハイド  Leeのパッチで、カウハイドに毛が付いたままのパッチにLeeの焼印を押した1936年から1940年代初期頃までのパッチの事を指す。と言うか、Leeのパッチ以外にヘアオンハイドのパッチを見たことは私はない。
ヘアリー・デニム  毛焼き処理を施していない毛羽が立ちまくっているデニム生地のこと。穿き込んでいくことによって毛羽立ちも収まってくるが、それまで我慢できずにセルフ毛焼き処理をしてしまうジーンズヲタクもいる。かく言う私もやってみた事はあるが、かなりの悪臭が立ち込めたので、セルフ毛焼きはあまりお勧めできない。
ペインターパンツ  その名のとおり塗装業者のためのパンツのこと。特徴としてはハンマーをかけるためのハンマーループや、ペンチサックポケットがある。
 しかし塗装業者用なのにハンマーもペンチも塗装とはかけ離れたアイテムのような・・・。どっちかと言うとカーペンターパンツと言った方が(まあこうとも言うが)合っていると思う。
ペケペケ  XXの愛称。
 だいぶ前にTVでジーンズを買い捲るダンナのことが放送されていた時にそのダンナがこう言った。うちのカミサンが「あ、うちのダンナも言ってる」なんぞとほざきやがった。「ジーンズ馬鹿ってみんな言うのね…」とつけくわえて・・・。私はペケペケなんて言わない・・・たぶん・・・。
ヘチマ襟  首から胸元まで刻みがなく、ヘチマのように丸みを帯びている襟の形のこと。決して襟にヘチマがぶら下がっているわけではない。
へヴィー・ゾーン  マイナス10℃〜マイナス30℃間での気温域のこと。更に寒い気温域はベリーへヴィー・ゾーンと言いマイナス30℃〜50℃の気温域を指す。
ヘム・ボトム・ステッチ  裾のステッチの事。
 リーバイスブックvol26を見てはじめて知った。そんな名称で呼ばんがな。
ヘリンボーン  herring(=にしん)bone(=骨)の名のとおり、にしんの背骨に似ている柄である事からこの名前が付いた。
ベルトループ  リーバイスでは1922年から採用され始めたベルトを通す際にずれたりしないようにする帯のこと。主に前部の左右に2本、両サイドに1本づつ、後部中央に1本の合計5本のベルトループが付いているのがジーンズの主であるが、ラングラーのように7本あったり、センターベルトループをクロスに付けた6本の物など、多種多様である。
ベルボトム  フレアの一種で、膝から裾までがベルの形ように広がったシルエットのジーンズのこと。
ベロア  カウハイドやステアハイドの床面を削って起毛した革。スエードに比べて毛足が長く粗いのが特徴。
ペンキステッチ  リーバイスが第二次大戦中に物資統制のためアーキュエイトステッチの糸を節約のため使用しなくなり、その代替としてペンキでステッチのようにプリントしたものを言う。
ペンキタブ  リーバイスの赤耳期からオールド期の主に80年代の一時期あった赤タブのこと。通常、赤タブのLevi’sの文字は刺繍によって記されているが、この時期だけなぜかペンキでプリントされていた。
変態(HENTAI)  JPでは、人としての常識から余りにもかけ離れてジーンズ等またはそのディテールを偏愛してしまう人をこう呼ぶ。ジーンズの糊落としのときはウキウキしてしまう、色落ちのために常識はずれな行動をしてしまう、10万円以上するジーンズしか興味が無い、溺愛するブランドのものなら何でも買ってしまいたくなる、そんな兆候のあるあなた、あなたは立派な変態です。
 『フェチ』までならセーフだが、『萌え』まで行くと変態です。境界線はどこにあるんだといわれたら困りますが・・・(汗)。
ベンチレーションホール  レザーウエアに付けられている通気穴のこと。腋の下にあるハトメの通気穴はライダースジャケットにも見られるディテールである。アイレットとも言う。
ヘンリーネック  丸首シャツで、胸の部分くらいまで開くボタン止めタイプのTシャツ類。
 イギリスはヘンリーで開催されたボートレースに出場した選手が着ていたことからこの名が付いたらしい。
 
ボーイズモデル  サイズ26インチから28インチまでを言う。
 503BXXがこれにあたる。
ホースハイド  馬革のこと。組織構造は牛革に似ているが、牛に比べてきめが粗く強靭性に劣る。ただしギン面は牛に比べて滑らかである。
ホースマウスステッチ  Leeの現行のバックポケットのステッチ。馬が口を閉じているところを横から見た状態をモチーフにしているようだ。正面から見たところをモチーフにしたホースマウスステッチはまだ見た事が無い。
ボタンフライ  フロントの開閉方法ににボタンを使っているモデルの総称。
 
前V  スエットの丸首の前部にのみガゼットが付いているもののこと。
巻き縫い  生地を縫い合わせる際に、片方の生地を巻いてからダブルステッチで縫製する縫製方法。60年代までのジージャンのアームホールなども殆どが巻き縫いで縫製されていて、それ以降はインターロックになっている。
マスタングハイド  馬革の一種で、野生馬の背中の革のみを指す。
股リベット  『クロッチリベット』参照
マチ  主に50年代までのヴィンテージシャツ類の裾に、前身頃と後身頃の縫い合わせが裂けるのを防止するために縫い付けられていたパーツのこと。 間違って擦っても絶対に火は出ません。
迷ったら買え!  『買わずに後悔するよりは買って後悔した方がマシ』と同意。
 
右綾  向かって右上がりの綾のある生地のこと。殆どのジーンズは右綾デニムを採用している。
右撚り  『S撚り』参照
 セルビッチの別名。パンの耳はセルビッチとは言わないので気をつけよう。
ミルスペック  Military Specificationの略。
 軍規格のこと。
 使用物品を発注する際に提示する製造・品質管理の作業手順・仕様書のことで、民間工場に外注する際に用いられる。
 
ムートン  羊の毛皮のこと。
ムラ糸デニム  太さの不均一な糸により織られたデニムのこと。
 縦落ちしやすいことが特徴。
 レプ系ジーンズやヴィンテージジーンズヲタクがムラムラくるデニムだからムラ糸デニムと言うわけではなさそうだ。
 
メルトンウール  ケバを一定方向に揃えず、ランダムに入り組ませて布面を覆った毛織物。そのウール仕立てをメルトンウールという。ケバは短く剃毛されているため、滑らかな表面となっている。スタジャンやPコート等によく使われる。
綿糸  100%綿製の糸。
 Big-E期までのヴィンテージジーンズの縫製によく使われていた糸であるため、レプリカジーンズにも良く使われ、ジーンズヲタクな人々からも綿糸の方がウケが良い。と言うのも、綿であるが故の特性として、洗濯すると色が褪せてきたり縮んだりしてジーンズの味出しにも良いからである。
 ただし、耐久性がスパンコアヤーンに劣る。人の油等で強度が落ちることもネックである。
 
MOD(モディファイ)  改良型の意味。主にニューモデルが誕生した後にそれまで使用していた旧モデルに改良を加えたもの。B−15シリーズは比較的有名。
 
山ポケ  ワークシャツなどの胸ポケットの上端が山切りの形になっているものを指す。
ヤンピー  山羊革のこと。
 
ユースモデル  サイズ27インチから29インチまでを言う。
 504ZXXや554ZXXがこれにあたる。
UFOリベット  被せリベットの一種。Leeの衣類に付けられているリベットが有名だが、その形状がUFOの形に似ているところからこう呼ばれている。
ユニオンスペシャル  チェーンステッチをする代表的なミシン。ジーパンヲタクはこれで裾上げするモノが最高だと思っているが、そこには縫いこの技術が大いに影響することを忘れずにいていただきたい。あと、メンテナンスを怠っているユニオンスペシャルで縫ってもやっぱりガタガタになるので気をつけよう。
 
ヨーク  『バックヨーク』参照
緯糸  横糸のこと。デニムで言えば裏から見える横向きに織られている白い糸の事になる。
 これも経糸と同様なんで普通に横糸と漢字で書けないもんだろうか。いわゆるこれも業界用語ってことなんでしょうか・・・。
横落ち  横方向に白く色落ちが現れる色落ちのこと。
 代表的なデニムにウエアハウスの2000年頃のデニムがあり、縦方向と横方向の両方に色落ちして、うちのカミサンから『なに?この網戸みたいな色落ち、ダッサ!』と吐き捨てられた悲しい過去が私にはある。
 
ライズ  股上のこと。
ライト・ゾーン  10℃〜30℃までの気温域のこと。参考までに30℃〜50℃までの気温域をベリーライト・ゾーンと言う。
ライニング  衣服の裏地のこと。
ライン7  リーバイスのジーンズを作るための工程の呼び名で、1本針で縫製する昔ながらの伝統的な行程のことを言う。今はなくなってしまったがバレンシア工場のライン7はリーバイスヲタクにとってはちょっと有名。
ライン8  リーバイスのジーンズを作るための工程の呼び名で、大量生産のためにジーンズを製作する上でのほとんどの縫製を2本針で簡単に縫われたり、各パーツも簡単な形にしたり無くしてしまったりするなど、ライン7に比べてかなり製作工程全体をを簡素化した行程のことを言う。70年代より、このラインエイトの工程により作られたリーバイスのジーンズにはオレンジタブが付いている。
ラグランスリーブ  略称『ラグラン』
 シャツの襟の横から腋の下にかけて斜めに縫い合わせる縫製方法。
 動きやすいと言うのがウリらしいが、なで肩ファットガイの私には全く合わない袖の取り付け方である。どうしても肩が張ってしまう・・・。
ラッカーボタン  主に黒色のラッカーボタンを目にする事が多いが、リーバイスの20〜30年代のNO.2デニム以下のボタンに使われることが多かった。鉄ボタンの錆防止のために黒のエナメル塗料を吹き付けたのが誕生の理由のようだ。
ラムスキン  シープスキンの一種で、子羊の革のみを指す。
 
リー カウボーイ  1924年、13オンスの右綾ジーンズからこの名前が使われだした。その後ジージャン等にもこの名称が使われ、以後1944年にライダースに名称が変更になるまでつづいたラインナップの名称。
リー ライダース  1944年以降よりカウボーイに替わり生産されたジーンズやジージャン等のラインナップの名前。ライダース刻印のボタンは1946年からの使用らしい。
リーフ・ロゴ・ボタン  『月桂樹ボタン』の別称
リアポケット
rear pocket
 『バックポケット』と同意
 
力織機  旧式織機の一つで、ジーンズを織ることで有名なシャトル織機も力織機の一つである。
リジット  『ノンウォッシュ』参照
 リーバイスが称するデニム加工の呼び方のひとつで、ノンウォッシュのこと。
リネンパッチ  別名 布パッチ
 リネン(麻)製の布でできたパッチのこと。
 リーバイスではその昔NO2以下のデニムを使用するモデルや701XXに付けられていた。
 1941年にNO2デニムの201が廃止になると共に姿を消した。
リブ スエットやロンT等の袖や裾に使われる畝のある織り方のパーツのこと。畝の出方が、あばら骨(=rib)に似ていることからこう呼ばれるようになったらしい。
リペア  補修のこと。
リベット  1870年頃にヤコブデイビスがジーンズの補強のために考案しこれによりジーンズの原形が誕生した。その特許をリーバイスと共同で取得することによって世に広められ、ジーンズのディテールとして外せない箇所。
両玉縁  玉縁をポケットの両縁にあしらったもの。
両V  スエットの丸首の前後にガゼットがあるタイプを言う。
両面タブ  タブの両面にネームなどの刺繍が入っているもののこと。
リンス  『ワンウォッシュ』参照
 リーバイスが称するデニム加工の呼び方のひとつで、ワンウォッシュのこと。
 
ルール・プライヤーポケット  オーバーオールの太もも付近に付くポケットで、メジャーやペンチを入れる事を用途にされたポケット。
 
レイジーSステッチ  1944年より採用されたLeeのヴィンテージジーンズのバックポケットのステッチの名称。S字が横になっているような形状からこう呼ばれる。左右対称になっているのが特徴。
 ホースマウスステッチになる前のバックポケットのステッチで、レイジーSステッチならLeeのヴィンテージと言える。現行は1部のレプリカを除き、ホースマウスステッチである。
レギュラー  現行モデルのこと。
 現在の近代的手法を用いて織られ縫製されたジーンズの総称。
レジスターマーク  登録商標のマークのこと。○の中にRの文字が入る。
 リーバイスでは『リーバイス』や『501』のロットナンバーの横や赤タブオレンジタブなどのタブにこのマークが付く。リーバイスのタブにレジスターマークが付くのは50年代になってからのことで、それ以前は片面タブ等であった。また、Big-E後期の頃よりリーバイスでは『トレードマークであるこのレッドタブ(R)がついた衣料を市場に投入する独占権を法的に保護するため、リーバイスR商品の何パーセントかを「R」マークだけで製造することが必要となります。』との主張から、本当にレジスターマークのみしか無い赤タブを付けたジーンズを売っている。また、リーバイスではこのレジスターマークをサークルアールと呼ぶこともある。
レッド・セルビッチ 1.『赤耳』参照
2.かつて存在した鎌倉発のレプリカメーカー。リーバイスに18年、ラングラーに7年勤務していた田中氏の立ち上げたブランド。現在は残念ながら消滅してしまった。
レッドタブ 赤タブのこと
レプリカ  ジーンズで言えば主に古いジーンズを模倣して作られたジーンズのこと。
レングス  ジーンズの股下から裾までの長さのこと。の長さのサイズ表記の際に用いる。パッチではウエストの『W』に対して『L』と略されている事が多い。
 
ロープ染色  ジーンズの経糸を染める最も主流な染め方。
 何百本と言う経糸をロープのように束ねてそれを機械的にインディゴ槽にくぐらせる行程を何度か経て染めていく。この染め方だとなかなか芯までインディゴが浸透しないため、ジーンズ特有の擦れた部分から色が抜けていく色落ちが誕生するわけです。
 ロープ染色なしに色落ちヲタクは生まれなかった。うちのカミサンはロープ染色を開発した人を恨んでるだろうなぁ〜。
66(ロクロク)  主に1969年から1980年頃までの501のこと。
 その由来はフラッシャーの中央下に記載された1966に由来する。
 ただし、そうするとBIG−Eもこれに属してしまうが、これはまだ、ヴィンテージジーンズに年代による区別がまだはっきりしていなかった頃の名残のためである。
 501には前期と後期モデルがあり、バックポケットのポケット口のステッチがシングルステッチが前期モデルでチェーンステッチで裏の洗濯表示が8%の物が後期モデルと言われる。
 更に厳密して言うと66前期にも3タイプあり、Big−Eタブの『66E』、スレーキに縮率表記のある『66e前期の初期型』、縮率表記タブがジーンズ裏側に縫い付けられた『一般的な66前期』と変遷がある。 
 また、66と言う呼び方は、502、505、517等の同年代のモデルを指す時にもにも使われる。
 一度聞いたことがあるのだが、ジーンズヲタクの飼う犬にこの名前をつけている人がいるのにはビックリした。
ロングL  LeeのLの字の横棒が長く伸びたL字のLeeのロゴデザインの物を指す。ボタンとしては50年代まで使われていた。
ロングホーン  1930年代より誕生したリーバイスのウエスタンウエアに取り付けられていたラベルデザインの通称。その名のとおり長い角の牛がデザインされていた。1950年代に入り、角の短いショートホーンにラベルデザインは変更となる。
 余談ではあるが、ロングホーンと言うと私はスタンハンセンの「ウィ〜」と雄叫びを上げながら、人差し指と小指を立てて突き上げられたロングホーンを思い出してしまう。懐かしいなぁ〜。
 
ワープ  『経糸(たていと)』参照
 経糸の英語での呼び方である。
 決して宇宙空間をひとっ飛びと言うような意味ではない。
YKKスナップファスナー  正式名 YKKスナップファスナー株式会社
 ご存知ジッパーの日本のシェア9割以上、世界のシェア5割以上を誇るYKKグループのファスナー部門の会社です。
 2000年6月12日をもって、一時期YKKニューマックスと社名変更していたが、2005年1月1日より再度社名変更してこの名前に戻った。
YKKニューマックス  2000年6月12日、YKKスナップファスナー株式会社が100%子会社化していたスコービルジャパンを吸収合併する形で発足した会社。2004年12月31日までYKKニューマックス株式会社として営業していましたが、2005年1月1日、社命をYKKスナップファスナー株式会社に戻した。
ワイズ  width(ウィズとも呼ぶ)
 靴の横幅に影響するサイズの事。実際には幅が広がるのではなく、靴の中の広さの事を指すものの方が多い。ってか、それが正しいらしい。
我が生涯に一片の悔いなし  ラオウ最後の名言。その言葉どおり私も死の間際にはこの言葉を言い放って死んでみたいものだ。なぜこのジーンズ辞典に相応しくない言葉がここにあるのか、・・・・単に私がこの言葉を好きだからだ!気にしないで読み飛ばしていただきたい!
脇割  現行501の様にアウトシームの合わせが両脇に広げられた縫い方を言う。
ワンウォッシュ  糊の付いた状態から1度洗った状態のこと。基本的に糊が落ちきっていることが条件である。半糊残っているような状態のジーンズはワンウォッシュとはあまり呼ばない。
ワンサイド・ステッチング  片面タブの意。
ワン・プロング  ボタン、特にドーナツボタンの取り付け方についての名称。one(=1つ)prong(=歯)の名のとおり、1つの歯(と言うか爪)で、ボタンを固定する。
 別名 シングルプロング
 
【参考文献等】
 参考文献等はMY BIBLEに紹介しているデニムスタイルブック2以外の書籍全部とJeans Pavilion BBS及びオフ会等での会話の中です。全ての雑誌とヲタクの皆さんに感謝多謝!

【パクられ】
 竢o版社の別冊ライトニング『デニムスタイルブック2』内にあるデニム用語辞典に多少パクられました。担当誰だか知らんがしっかり仕事せえよ・・・。


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