実験君の実験
縮む生地のジッパーフライは洗濯で本当に不備があるのか(乾燥機編)


 さて、自然乾燥編でジッパーに異変がなかったので、いよいよ乾燥機にかけての実験に入ります!2回も念入りな洗濯&自然乾燥をした後ですので、効果の程はいかがなものでしょうか・・・。
○第3回実験(ジッパー閉じて乾燥機編)開始
○洗濯
 さて洗濯です!
 今回はシュガーケーン1947と一緒に念入りに洗濯機を回したので水の紺色がまたすごい事になっています!もちろん洗濯層の掃除を後からしました!カミサン怖いから(笑)!
○乾燥機
 我が家にも乾燥機はありますが、ここはやっぱりアメリカ製の強力な乾燥機でやりたいと言う事で、行ってきました近くのコインランドリー!今にも壊れそうなほどボロいアメリカ製のガス乾燥機です!こりゃおいしい結果が待っているかもと期待を胸に、スカル5000XXをぶち込みました!でっかいドラムの中でただ1本バタンバタンと音を立ててボテクリ回されているスカル5000XX!ちょっと可愛そうだが頑張れスカル!
○乾燥終了
 カリカリになるまで乾燥させました!これを自宅にもって帰っていよいよ採寸&ジッパーの上げ下げです!
○ジッパーの長さ
 凄いッス!乾燥機にかけたらさらに縮みがありました!ムシ自体は銅製なので縮まないと思うんですがこの結果は如何に?

 参考までに前回の長さは16.5cmでした!
○表側の長さ
 これがあまり変化なしッス!!第1回目の洗濯のときに22.1cmまで縮んでいたので、生地自体は既に縮みきっているのでしょうか?

 そしていよいよ馬鹿な実験漢は3回目のジッパーを下ろす!
○第3回実験(ジッパー閉じて乾燥機編)結果発表
 ジッパーはムチャクチャスムーズに開閉します!開いてみると画像のようにかなりウネウネが左右で違うのですが、それでも開閉時はスムーズに動くいいジッパーです!

 と言う事で、次回はいよいよジッパーを開いてサディスティックに洗濯してみたいと思います!
余談ですがジッパーのテープについて!

この実験を開始するに当たって、不具合を起こすにはムシだけでなくテープのヨレもあると思い、ジッパーのテープもチェックしておきました!
で、なぜ不具合がおきないかと言う事に関して、これがなにやら重要なのかもしれないということを思いついたのでここに載せておきます!

 まず今回の実験に使っているスカルジーンズ5000XXに使われているスコーヴィルセミオートジッパーのテープの構造を見てみました!そしたらテープが左綾,平織り,右綾の3層構造になっていて多少の縮みではこの3つの綾がうまく機能してムシの噛み合せの不具合をなくしてしまうようです!さすがに工夫されています!
 ではヴィンテージの501ZXXのジッパーテープはどうなっているでしょう!
 見たところ、これまた左綾、右綾、左綾の3層構造になっていて、これも上手く生地の縮みからムシの不具合を解消するのに上手く機能しているみたいです!これがヴィンテージの501ZXXや502にあまり不具合がおきない原因でしょうか!
 さらにプリシュランクデニムの517Eについているタロン42ジッパーのテープを調べてみました!リーバイスの中でもこれは502でも使われる事はかなり少なかったジッパーですがプリシュランクデニムのジーンズには殆どこれが使われていました!何か理由があるのでしょうか?
 で、見たところ、平織りと右綾の2層構造ですが、2本針ステッチで平織りと右綾の境目のところに縫製糸がきてしまっているため、緩衝役としての機能は殆ど果たせていませんでした。
○この後の予定
 1.乾燥機にかけてもジッパーの作動が問題なしだったので
   → ジッパーをあけたまんま洗濯&天日干ししてみる
 2.ジッパーをあけたまんま洗濯&天日干しでもジッパーの作動が問題なしだった場合
   → ジッパーをあけたまんま洗濯&ジッパーをあけたまんま乾燥機にぶち込みます!

・・・・・・・・・・ 続く ・・・・・・・・・・

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