第二次世界大戦の物資統制の中、戦時生産局の指示によりリーバイス製品の簡素化が行われることとなる。その仕様変更はバックストラップ、股リベット、サスペンダーボタン、コインポケットのリベット、廉価なボタンへの変更、ポケットの内布に廃布を使用することなどが義務付けられた。そしてその簡素化はリーバイスのシンボルでもあるアーキュエットステッチにまで及び、ペイントされたアーキュエットは偽者呼ばわりされることもあったという。 1999年秋発売のモデルである。私は7月20日海の日に、カミサン出産間近にもかかわらず1番に並んでしまいこれを購入。そこで関係者に聞いたところ、秋の発売も一万本限定にする予定であるとのことでしたが、2000年が終わるところまできてもまだ作りつづけられている。売れれば量産するのはリーバイスの昔からの常道だけど・・・。 |
写 真 | 備 考 |
○全体図 501XXレプリカに比べるとヒップで1cm細いが、裾幅は同じだった。(計測方法は比較のコーナーの501XX〜の比較方法と同じ) |
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○パッチ こいつの出来は良いですよ。見た瞬間に惚れました。 501の前についている「S」は、Simplified(簡素化された)の意味。 素材は牛革製です。 |
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○フラッシャー ここもかなりのこだわりを見せています。FOR THE DURATION(戦争が済むまで)や、FOR OVER 70 YEARSなど、細かいところまで再現されています。履く時にはこれだけとっておいても良いくらいです。 |
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○タブ 片面刺繍のBig−E赤タブ。Rがついてしまたのがちょっと残念!でも片面刺繍にしたところなどは気合いの入り方が違う。だからこそR付きがもったいないなと思いました。米国製では片面R無しタブは作れないものですかね。出来がものすごく良いために余計に残念です。 |
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○バックポケット ペンキステッチで、やや丸みを帯びたバックポケット。この丸みを帯びた形なんてとても良く再現されていると思う。ペンキステッチは5回くらい洗濯すると消えるらしいです。(その後穿き込んでみたらんなこたぁ〜無いと言う事が判明しましたが…(笑)) |
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○裏リベット 大戦時の裏リベットは丸みをおびているので平たいリベットにこだわる必要は無いと思いますが、どう見てもこの形は違います!残念です! |
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○センターベルトループ 真中に取り付けられている。大戦モデルはずれないのでこれで良い。 |
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○バックヨークのステッチ 上がオレンジ下がイエローのステッチを使用している。こんないいかげんさも大戦モデルでは良いアジになる。 |
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○腰裏のステッチ シングルステッチを再現。下のチェーンステッチはイエローとブラックの2本使いのチェーンステッチ。 |
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○コインポケット ポケット口のリベットは省略されている。いいかげんな形のコインポケットの形状もかなり私好みです。 |
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○コインポケット裏 綾耳のセルビッチ仕様。赤ラインの上をイエローステッチが走っている。 |
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○リベット 何も刻印されていないリベットを再現している。大戦モデルはこれでなくっちゃね。 |
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○トップボタン Vステッチ仕様で、月桂樹のドーナツボタンのトップボタン。 |
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○それ以外の4つのボタン 無地のドーナツボタンを使用している。この再現も良い。 |
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○トップボタンホールの裏 各レプリカメーカーに見られるようなチェーンステッチのほつれ防止の延長は見られない。 |
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○前ポケットの布 普通の布を使用している。もう少しひねりがあっても良かったと思うが、強度から考えるとこの方が良いのだろうか。うむむ・・。 |
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○セルビッチ やや広めの赤耳。いつも思うことだがもう少し狭いセルビッチに出来ないものか。赤ラインももう少しピンク色にしてほしい。 |
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○ミニブック これによるとこのモデルは1944年モデルです。 |
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○半券 リーバイス展では購入できるS501XXの本数が1本のみで、入場する際に購入チケットをもらえる。その半券がこれです。パッチをモチーフにしたかなりお気に入りの紙製の半券です。 |