ラングラー　１２４ＭＪ

　ラングラー１２４ＭＪの系譜は最初期モデルの１１ＭＪから１１１ＭＪに品番変更し、１９６４年より１２４ＭＪと言う品番になっています。
　このジージャンの年代はブロークンデニムになったブロークンデニム最初期タイプの年代のものです。１９７０年代初期と言われています。

　このジージャンは２００４年秋、名古屋に行った時に、前もって葉月さんが古着屋をリサーチしてくれて、私サイズのデッドストックで安いラングラーのジージャンを発見しといてくれたのを購入したものです。１２４ＭＪは玉数が多いらしいのですが、この年代の１２４ＭＪをデッドストックで７０００円台はそれでも安いです。こりゃ即買いでしょう！って言うか、「いつまでアップロードしてなかったんですか俺」って感じですが・・・。こんな未アップのストック品がが多いのが私の悪いところです・・・。アップすっぞ、はっ、すっぞ！


○全体図　シルエット的には身長１７５ｃｍくらいで胸板が厚く、ウエストがキュッと締まっているプチマッチョマンにジャストサイズで着てもらいたいシルエットです。そういう人が着たら本当にバチッとキまるはずです。　丈は短めで、単車に乗ると背中が出ちゃうので私は完全タウンユースで使っています。
	○パッチ　黒地にゴールドロープＷｒａｎｇｌｅｒの刺繍文字の入ったパッチです。
	○ネームタグ　左胸ポケットの上のヨーク部分にポケット中央に位置するように縫い付けられているネームタグです。年代が新しくなるとこのタグも大きくなるのですが、これはまだ小さいタイプのものです。
	○タグ　両方とも襟首に付いています。　上の画像のサイズの記載されているタグはレーヨン製で、裏側にも同じ文面が印刷されています。　下の画像のタグは紙タグで、１回洗濯してしまったところあっさりここまでボロボロになってしまいました。洗う前に画像撮っておけばよかった…。
	○胸ポケット　胸ポケットは左右にあります。サイレントＷのステッチがかなり不恰好でオールド感が出ていて良いですね。　左胸のフラップにはペン差しの穴が開いてます。ただ、フラップを開けてみて気が付いたのですが、この切り口からではポケットの中に入らない……つまり、このペン差しの切り口からペンを入れても、フラップの下から差し込んだペンが出てくるってわけです。ちょっと変。それともペンのフック側をこのペン差しに突っ込んで、ペン本体は表側に出ている事を想定しているのかな・・・・。んなわけないよな。　フラップを留めているボタンはスナップボタンです。普通のボタンは横一直線のＷｒａｎｇｌｅｒ刻印ですが、スナップボタンの表側のＷｒａｎｇｌｅｒ刻印は弧を描いてます。
	○セルビッチ　フロント裏にはなんと平耳が使われています。
	○ハンドポケット　ハンドポケットも左右に付きます。　ポケット口に同じデニム生地で補強の当て布が付いていますが、これが捩れないように織られているブロークンデニムのはずなのにやや斜めにアタリが出始めていて『ああ、そういえばリーバイスのプリシュランクも防縮加工してあると言いながらかなり縮むし捩れも出るな』と思い出したりしました。あと、この当て布がいいアクセントにもなっています。
	○ボタン　横一直線のＷｒａｎｇｌｅｒ刻印です。
	○腰の調節　上が右側の腰部分のアジャスターで、下が左腰部分のアジャスターです。　見ていただいて薄っすら気づいてくれましたでしょうか。アジャスターボタンの間隔が左右で違います。いやいや、まだこの年代の作りっていい加減なんすかね。
	○袖　そんなに太くもなければ細くもないアームホール、そしてボタンを留めたままでも脱いだり着たりできるくらい広めの口の袖口です。リベットによる補強ではなく、カンヌキ留めによる補強がされています。　袖の長さはこのサイズでは１７５～１８０ｃｍの人に丁度いい長さになるのではないでしょうか。
	○アームホールの取り付けの縫製　方の取り付けはインターロック式の縫製になっていました。７０年代になると巻き縫いはやらなくなってしまったのでしょうか。
	○生地　生地ネーム『ランダム３５０デニム』と言われていたらしいブロークンデニムです。洗って縮んだときに捩れるのを防止するためにこのように織る方法が考案されたとのこと。年代の新しいブロークンデニムはあっさりとした色落ちをしますが、この年代のブロークンデニムは何と縦落ちします。初めて知ったときは驚く意外に何も出ませんでした。だって表面から見ると縦筋なんてないんですから。　と言うことで、このジージャン、デッドストックから下ろした私ですが無事縦落ちするか楽しみです。