実験君の実験
穴の開いた生地を補修する(手縫い編)


 私は肥えていますが、特に腿が太いです。腿が太いという事は内股の部分の生地に一般人以上のストレスを与えます。オマケに私はショップ巡りをすれば激しく歩き回りますし、単車もバリバリ乗ってます。これで股がダメージを受けないわけがありません。目の詰まったしっかりした生地のジーンズについては破れた事は無いのですが、アマ撚りな生地のジーンズは他の部分の色落ちが完成する前に破れる事もあります。
 と言うことで、股をリペアしないとイカンのですが、なかなかフリーな時間を作れない状況になってしまったため、修理に出す事もできずにいたジーンズを自分でチマチマ直していこうと思ったのがこの企画の第一歩でした。
〜・〜・〜・ act1 必要な道具 ・〜・〜・〜
●針
 カミサンと娘が寝静まった頃に作業を始めるため、レザークラフト用に購入したミシンを動かす訳にはいきません。と言うことで、手縫いで行う事にしましたが、カミサンと娘の寝室に裁縫道具があり、しかも道楽亭主として勇名を馳せている私はその裁縫道具がどこにあるのかも分からない。そんな裁縫道具を探せないという悲しい状況から、100円均一のお店でソーイングキットを買ってきました。
●糸
 糸は東急ハンズにて購入のHINODE製ジーンズ用の20番糸の綿糸です。色合いは水色ですが、これが予想以上にジーンズの色落ちしているところにピッタリ合います。セルフ修理で使用する分にはお薦めできます!
 しかし、使用しているうちに気がつきましたが、この糸の太さですと補修の必要のないところの綾目にはピッタリ合うんですが、破れているところにはもう1サイズ細い糸の方が合っているような気がしました。ついでなんで次回の直しの時用に、もう1サイズ下の糸も買っとこうと固く心に誓いました!


●補修用当て布
 今回のリペアは、裏から当て布をして補強を兼ねる事も考えておりましたのですが、厚すぎず、そして硬すぎない裏からの当て布を探していたところ、こんなの見つけました。靴下用の当て布ですが、綿100%で接着が簡単、肌触りも問題なし、破れたジーンズに当てたとしても透けないちょうどいい厚さと、とりあえず予想の段階ではこれは優れものと思い意気揚揚と購入しました。
〜・〜・〜・ act2 作業開始 ・〜・〜・〜
●当て布の接着 その1
 さあ当て布の接着を開始します。
 とりあえず穴の大きさよりも気持ち大きめに当て布を切って、ジーンズの裏側に乗せます。
●当て布の接着 その2
 使用方法のとおりアイロンの温度を中にして接着です。説明書では15秒当てろと書いてありますが、念のため20秒当てました。
●当て布の接着 その3
 アイロンを外すと気持ちいいくらいピッタリくっついていました。もうね、このままでもいいんじゃないかと思うくらいです。
 でも後日気が付いたのですが、このままで洗濯すると、徐々に当て布が剥がれてきちゃいます。
 ですので布が剥がれない為にもお裁縫が必要になります。
●患部です
 これが今回破れていた部分の表側から見た無残な姿です。このままですとウンコ座りをしたらパンツが見えちゃいますので、これを頑張って塞ぎます。
●患部の補修後です
 これが、当て布をしてお裁縫をした後の患部です。手縫いですので、ミシンのようにビシバシ糸を走らせるわけにはいかなかったので、穴の周りを穴が広がらないように綾目に沿って針を通し、緯糸しかのこっていない部分は緯糸がビロビロとだらしなくしゃしゃり出てこないように抑えています。
 気持ち的に、なるべくリペアしてますよと言う雰囲気を見せないように、少ない運針で済ませています。
 ただ、もう1サイズ細い糸にすれば良かったと地味に後悔しています。
〜・〜・〜・ おまけ 穴が開く寸前の補強 ・〜・〜・〜
●備えあれば憂いなしの図
 ちなみにこちらはもうすぐ穴が開くんじゃないかと思える部分に補強をしたものです。こちらも綾目を狙って針を通していますので、どうです!どこに補強の糸が通っているか皆さんにわかりますか!これはちょっと頑張りました!
 糸の太さもこの状態の時の生地にちょうどいい太さでした。
●裏から見ると・・・の図
 まあ、表から見ると見事に綺麗に補強されていますが、裏から見るとこんな感じです・・・(涙)。ビジュアルだめだめです。
 表側から見たときに綾目にあうように、表側だけに気持ちも視線も集中して針を進めていたので、裏側からのビジュアルなんて作業中は全然気にしていませんでした・・・。
 でも、皆様に自信を持ってセルフリペアをやる気持ちになってもらうために、サイトで公表できるようなビジュアルじゃないのを承知で発表します!さあ皆さんもこれ見て自信持ってセルフリペアに励みましょう!
●総論
 と言うことで、穴を適当に塞ぐくらいでしたら自分でお手軽にできます。費用も糸、ソーイングセット、当て布代全部込みでも絶対に1000円しません!当て布も糸もこれからも使えますし、当て布なんて普通のガーゼとか使えばもっと安く上がると思います!
 ただ問題は、綾目を狙って表から見たときに補強されていると思われないような補強をすると、かなり神経使います。4cm×6cmくらいの補強面積でも1時間くらいかかります。根気が必要なんですよ・・・。目も疲れますし飽きてきます(笑)!この辺は神経質な人でしたら根気と努力で乗り切ってください。
 次に補強の実験する時は、ミシン使ってみます。こっちは綾目狙うような事はできないんだろうなぁ〜・・・。

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