実験君の実験
フニャフニャでコシの無くなったジーンズをパリッと甦らせる実験!


 元々この方法は、名古屋にあるDON’Tの伊藤オーナーにヴィンテージジーンズを長く穿いていられる洗濯方法として教わったのですが、洗濯糊を入れる按配を間違えるとサンフォライズド加工の糊バリバリジーンズになりかねないと言う心配が脳裏をよぎりました!と言う事でいきなりヴィンテージジーンズに洗濯糊をつけた洗濯はヤバイと思い、最初はフニャフニャでコシのなくなってしまったジーンズで洗濯糊の量等のコツを覚えてからヴィンテージをやります!
 チキンが故の実験ですので読み飛ばしてもらっても結構ッス!
○使用した洗濯糊
 キーピング。うちの近所には洗濯糊はこれしか売られていないので前の実験同様これになりました!
   ○どのくらいフニャフニャなのか
 とりあえずジーンズを逆さにして1点をつまんで吊るしてみます。左が今回の実験体の自作ジーンズですが、フニャフニャが故のゆるぅ〜っとした皺が出ます!穿き心地としてはフルカウントの次くらいにフニャフニャで、ジャージのような穿き心地さえ覚えます!穿き始めの頃はこんな柔らかくはなかったので甦らせたいと思うッス!
 参考までに右に掲載したジーンズは、2002年10月よりメイン穿きに昇格されているロケッツの0002XXです!コシがしっかりしているので、吊るされてもなるべくジーンズの形になっていようと皺が自然な感じになることなくコシの強い生地が自重に抵抗しているって感じがします。
○洗濯方法
 キーピングに書いてあった注意書きの通り、まずは普通に洗濯!ジーンズに残っているかもしれない油分を取るために30分ほど浸け置きをし、その後キッチリ全自動洗濯機を回しました!洗剤はもちろん無蛍光を使いました!
 ひととおり終えたところでいよいよ洗濯糊を投入です!説明書の通り、濯ぎと脱水のみの設定をし、洗濯糊の分量は、説明書よりもやや少な目の量のキーピングを投入!
○乾かす
 干します!濡れている段階ではまだフニャフニャ感があります!本当にこれがパリッとなるのかちょっと不安になる一瞬でしたが、とりあえず天日干しです!乾燥機は使わないッス!糊が乾燥機でどのようになってしまうのかかなり心配だったので!
○結果
 さすが洗濯糊、パリッとしました!洗濯前にあった1店で吊るした際に自重に抵抗することなく発生した皺もありません!良いコシしています!かと言って糊バリバリってわけでもありません!なかなか素敵な結果にちょっと小躍りッス!
○結論
 洗濯糊の分量さえ間違えなければこれはかなり使えます!縮み後なので気になるヒゲや膝裏のアタリへも影響はありませんでした!ヴィンテージジーンズではこれを4回に1回くらいのサイクルで洗濯する時にやるといいというお話を聞きましたが、なるほど!これを毎回毎回やっていたら洗濯糊がいつか蓄積されて、ある時糊バリバリの乾燥になっていたということもあるかもしれません!やりすぎには注意した方が良さそうです!
 あと、フルカウントを実験体に使用と思ったりもしましたが、フルカウントはあの生地の柔らかさがウリのジーンズなので、フルカウントでやるのはフルカウントに失礼だと思いあえて実験体にはしませんでした!



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